アメリカとウクライナの首脳会談が、アメリカ・フロリダ州で始まりました。アメリカ・トランプ大統領は「協議は最終段階にある」と述べ、安全保障協定の締結に強い自信を見せました。
■領土問題、ゼレンスキー大統領は妥協の姿勢
日本時間29日午前3時半ごろに、フロリダ州にあるトランプ氏の邸宅「マー・ア・ラゴ」に、ゼレンスキー大統領が到着しました。握手した際には、笑顔もこぼれます。
トランプ大統領
「協議は最終段階にあります。期限は設けていません。しかし、安全保障協定は必ず締結されます。それも強力なものになるでしょう」
そして、アメリカとウクライナの首脳会談が始まりました。
トランプ大統領
「記者たちは外に出て、どこか食事でもしてきては?」
会談は非公開で行われました。
アメリカが先月、ウクライナに提示した「28項目」の和平案は、ロシアの要求を色濃く反映したものでした。そこからウクライナはヨーロッパも巻き込んで協議を進め、ウクライナ側に配慮した「20項目」に修正されました。
両国で隔たりのあった領土問題について、アメリカは東部ドネツク州からウクライナ軍を撤退させ、非武装・中立の「自由経済地域」を設けることを提案しています。
これまで拒否し続けてきたゼレンスキー氏ですが、ここにきて妥協する姿勢を見せ始めました。ロシアが60日間の停戦に同意するなら、領土問題について「国民投票」を実施する用意があるとアメリカメディアに説明しています。
■プーチン大統領とは「非常に建設的な協議」
会談を前に首都キーウへ。ドローンやミサイルによる大規模な攻撃に踏み切ったプーチン大統領。和平への条件をつり上げています。
プーチン大統領
「ウクライナが平和的解決を望まないのであれば、直面する課題を『特別軍事作戦』という武力で解決します」
アメリカとウクライナの首脳会談に先立ち、トランプ氏はロシアのプーチン大統領と1時間15分の電話会談を行いました。
トランプ大統領のSNSから
「良好で、非常に建設的な協議でした」
トランプ大統領は、ゼレンスキー大統領との会談後に、再びプーチン氏と電話会談する予定です。
(「グッド!モーニング」2025年12月29日放送分より)
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