大分市の中心部にある住宅街で立ち上る煙と炎。乾燥が続いて強風となった列島では火災が相次ぎました。
■保育園に迫る煙 子どもら避難
現場には白い煙が立ち込めています。
12日午後1時すぎ、大分市の住宅で火災が起きました。
火元の周辺は住宅が密集した地域。近くの保育園でも午後のひと時が緊張感に包まれました。
保育園の避難に協力した人
「隣に保育園があり、子どもたちが寝ているということで、皆で助け合って一緒に僕も(手伝った)」
保育園の職員や近くの住民が園児を避難させ、全員が無事でした。
避難した子ども
「(Q.火事、見た?)見えた。煙が窓に付いた感じ」
迎えに来た保護者
「何がなんだか、お昼寝してたみたい。びっくりした」
■歴史的建造物に“隣接”住宅で
空気が乾燥する冬。12日も各地で火災が相次いでいます。
都心のど真ん中でも…。
午前10時半前、東京・港区の2階建ての木造住宅から火が出ました。
近くで働く人
「最初は白い煙だったが徐々に黒い煙になって、火の手が大きくなった。どんどん消防車が来た」
周りにはビルや住宅が立ち並び、すぐそばには歴史的建造物が…。
この家に住む90代の女性は救助されましたが、煙を吸うなどしてけがをしています。
なぜ、火災は起きたのでしょうか。
住民女性
「コンロに火を付けようとしたら火が出た」
東京では1カ月以上まとまった雨が降っておらず、8日連続で乾燥注意報が出ています。
さらに、警戒すべきが強い風です。
東京の最大瞬間風速は17.6メートル。風に向かって歩けないレベルです。別角度からの映像でも風で煙が空に広がる様子が分かります。
乾燥と強風の2つが重なり、火が燃え広がりやすい状況でした。
火元の住宅の2件隣には1933年に建てられた現役の消防署もあります。延焼すれば歴史的な建物にも影響が及ぶ恐れがありました。
近くで働く人
「風も強かったので、恐怖を感じました」
「(Q.延焼の心配は)やはり不安というものが第一にありました」
延焼を防ぐためにポンプ車など26台が出動。火は4時間半後に消し止められ、火元の住宅の120平方メートルが焼けました。
■福島で住宅全焼 1人死亡
雪がちらつくなか、福島県でも住宅が焼ける火事が発生。
福島県では瞬間的に22メートルの強い風が吹きました。
近所の人
「3発、4発続けて(破裂音が)バーンと」
火は2時間がかりで消し止められましたが、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。
この家に住んでいた79歳の女性と連絡が取れなくなっていて、警察が遺体の身元の確認とともに詳しい火災の原因を調べています。
12日、風は全国的に強まりました。
関東では13日夜から14日にかけてまとまった雨が降る見込みで、空気の乾燥は少し和らぎそうです。







































