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去年12月の韓国の「非常戒厳」では、発令の名目作りを狙い北朝鮮を挑発したとして、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が起訴されています。境界地域の住民からは憤りの声が上がっています。
ソウル近郊の港からフェリーでおよそ4時間。北朝鮮からわずか15キロの距離にある韓国最西端の島、ペンニョン島です。
非常戒厳を巡る捜査を行う特別検察官は、このペンニョン島から北朝鮮に向けて無人機を飛ばすよう軍に指示したとして、先月、尹前大統領を起訴しました。
北朝鮮を挑発して攻撃を誘発し、戒厳の名目を作る狙いだったとしています。
島民からは緊張を煽る行為だと憤りの声が上がっています。
ペンニョン島民
「島民が攻撃を受けてでも自分たちの政権を維持するためにしたのだから空しい気持ちだ」
「怖かったです。平穏に暮らしている住民を手段にして、自分たちが何かを成し遂げようとしたこと自体が荒唐無稽です」
尹前大統領を巡っては「内乱罪」などでの裁判が進行中で、無人機を飛ばしたことによる「利敵罪」の公判も1月から始まります。
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