半年ぶりに最高値を更新したコメの平均価格。一体、いつからどれぐらい安くなるのか、コメの専門家に聞きました。
■新米流通も…なぜ価格高止まり
都内のスーパーのコメ売り場を見てみると、茨城県産コシヒカリの新米が税込みで4750円。コメの高止まりが続いています。
60代
「ちょっと高めかな。3000円台後半だとうれしい」
スーパーの平均価格も5キロ4316円。5月に記録した最高値を更新しました。
50代
「すごく高い。なくなってきて買おうと思ったけど、どうしようか迷っている」
60代
「高い。値段が下がらない。麺類やパスタ類を入れて、他の炭水化物で補うようにしている」
待望の新米シーズン到来にもかかわらず、高すぎて思うように売れません。
マルヤス 松井順子代表
「こちらにもまだコメが残っている状態。40袋弱ぐらいですね」
山積みになっていたのは、秋田産あきたこまちの新米です。
そこで、店は17日…。
マルヤス 松井順子代表
「ここにあるお米は4199円税別に値下げをしたところ」
200円安く販売し、税込みで4534円。
値下げの理由が精米日です。袋に記されていたのは10月下旬。
マルヤス 松井順子代表
「本来であれば売り急ぐ必要ない、まだ新しいお米なんですが、ちょっと在庫が心配になる状況なのでお値段を下げました。以前の価格を知っている人にとっては、やはり高く感じてしまうのかな」
去年の令和の米騒動と比べても、販売価格は5キロあたり5、600円値上がっているといいます。
マルヤス 松井順子代表
「非常に高いなと感じています」
通常、新米が本格的に出回り始めると流通量が増え、価格は下がる傾向にあります。
では、なぜ下がらないのでしょうか。向かったのは農家と直接取引をする精米店。コメの流通を知り尽くしたプロに聞きました。
農家産直米すえひろ 荒金一仁代表
「国の備蓄米が5キロ2000円前後で販売されていたと思います。当店も備蓄米を販売していました。9月上旬で完売してしまった。当然、新米しかないような状態になりました」
新米より2000円ほど安い備蓄米が市場から消え、価格帯の安いコメがなくなったことで新米の価格が下がらないといいます。そのため…。
農家産直米すえひろ 荒金一仁代表
「店内に在庫が2トンくらいある状態。2トン車いっぱいですもんね。そう考えると結構ある。これもう背の高さくらいになっちゃってる」
専門店でも買い控えが起きていました。そこで、店が始めたのが“値引きセール”。
農家産直米すえひろ 荒金一仁代表
「長野県産あきたこまち、玄米1キロ1240円を990円に値下げ。高知県産コシヒカリ、玄米1キロ1290円を990円に。コメも1000円の壁があると思っている」
人気銘柄の玄米を1キロあたり1000円以下で販売。例えば、長野県産のあきたこまちは…。
農家産直米すえひろ 荒金一仁代表
「お米のコンクールでも賞をとっている。とても味が良いです」
セール開始から1カ月、売れ行きは好調だといいます。
60代常連客
「いつもコメはこちらで購入。品質がしっかりしていて、話を聞きながら購入できるので、その都度新しい色々なお米を試させていただけるので、こちらで購入している」
■新米 いつ&どれだけ安く?
では、この先コメの価格はどうなるのでしょうか。
農家産直米すえひろ 荒金一仁代表
「年明けになって、令和7年産(2025年産)のブランド米が動きが遅くて余るような状態となれば、倉庫代もたくさんかかりますので、5キロ平均どうでしょうか、4000円台前半から希望的には3000円台後半」
コメの流通に詳しい専門家も、年明けには200円から300円、3月になると500円から600円値下がりし、5キロ3980円ほどになるのではないかとみています。







































