高市総理、初の予算委 午前3時から異例の勉強会に野党苦言「役所職員に影響」

高市総理、初の予算委 午前3時から異例の勉強会に野党苦言「役所職員に影響」

70 回視聴・7 時間前

 高市早苗総理大臣は7日、衆議院の予算委員会で、初めての本格論戦に臨みました。高市総理は午前3時から入念に準備を進める中で、北朝鮮のミサイル発射で慌ただしいスタートになりました。

■午前3時からの勉強会に野党苦言「役所職員に影響」

 総理大臣就任後、初めて臨む衆議院予算委員会。その日が始まったのは、異例とも言えるまだ日が昇る前でした。

 自身の信条ともいえるハードワーク。午前3時から始まった勉強会について、自民党からは心配する声が上がりました。

自由民主党 齋藤健元経産大臣
「さすがに『働いて、働いて、働いて』とおっしゃっている総理でありますが、正直、心配なところがあります。良いパフォーマンスをするには、休憩も必要なのではないかと思いますので、ぜひ上手にさぼりながらやっていただきたい」

 一方の野党からは批判が飛びます。

立憲民主党 黒岩宇洋衆院議員
「3時からの総理のレクに向けて、役所の職員は2時半には出勤すると、総理のレクという行動で大変多くの方に大きな影響を与えたことは事実だと思っているんです。総理の受け止めをお聞かせください」

高市総理
「役所のレクチャーは受けておりません。答弁書を頂いて、自分で読むということでございます。まだ役所の方も質問が取れなくて、答弁書も全くできてないという状況でございましたので、私が持ち帰ることもできず。また、FAXで受け取ることもできず。今回はでき上がるくらいの時間が、おおむね3時ごろだろうという話を受けまして、3時に公邸の方に行きました。それでも、私がどんどんペン入れして直しちゃうものですから、それを手伝ってくれた秘書官、(そして)宿舎から公邸までついてきてくれたSPさんとドライバーの方にご迷惑をかけたと思っております」

■野党にも責任? 国会改革訴えも

 ただし、国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、高市総理を深夜のハードワークに追い込んだのは、野党にも責任があるのではないかと国会改革を訴えます。

榛葉幹事長
「何かしらの国会改革や、しかもきょう午前中ずっと与党(の質問)でしょう?野党の立憲民主党さんの質問に備えられたんだろうと思いますが、質問通告のあり方含めて考える必要があるよね。誰かをやっつけるような国会はやめないとダメだと思います。やっつけられたくないからね、みんな」

■北朝鮮がミサイル発射も

 こうした中、予期せぬ事態が起きます。

 休憩を挟んだ、午後1時前。北朝鮮が弾道ミサイルを発射しました。委員会は、急に慌ただしくなりました。小泉進次郎防衛大臣も、せわしなく動きます。

平将明前デジタル大臣
「だから防衛大臣でしょ。総理でいいんですか。今、小泉さんに聞いてくれと。どっちがいいの?」

 質問に誰が答えるのか、小泉防衛大臣が高市総理のもとに駆け寄り、協議する場面もありました。

高市総理
「先ほど、北朝鮮が弾道ミサイルを発射しました。我が国のEEZ外に落下したとみられており、安全確認の徹底などを指示いたしました」

■高市総理、一連の外交の感触については

 初の本格論戦スタートとなった高市総理には、様々な質問が投げかけられました。

 一連の外交の感触については。

高市総理
「トランプ大統領の印象を申し上げますと、とっても快活でユーモアのある方だなと思いました。それから、習近平国家主席と初めての会談でございましたが、とっても真面目な方だという印象でございます」

 また、厚生労働省が2013年から15年に生活保護費を大幅に引き下げたのは違法だとした最高裁の判決に対し、高市総理は政府として初めて謝罪しました。

高市総理
「このご指摘の最高裁判決において、厚生労働大臣の判断の過程及び手続きには過誤・欠落があったと指摘されて違法と判断されたことについては、深く反省しおわびを申し上げます」

 一方で、日本維新の会との連立合意書に記されていた議員定数の削減については、今国会で成立させるのは困難との認識を示しました。

(「グッド!モーニング」2025年11月8日放送分より)