リュウキュウの自然 秋の大集合

リュウキュウの自然 秋の大集合

67 回視聴・8 時間前

琉球の貴重な動植物を紹介する「リュウキュウの自然」です。案内は今週2度目!動物写真家の湊 和雄さんです。

湊 和雄さん「宜しくお願いします」

今回のテーマは「秋の大集合」です。

湊 和雄さん「亜熱帯沖縄も秋らしさが色濃くなって来ましたね。冬を前にして、集団になる昆虫がいます。その様子や集まる目的を紹介しましょう」

(ちょっと嫌な予感)どんな映像なんでしょうかVTRご覧ください!

湊 和雄さん「日中は夏日になることもあり、未だ未だ暑い日も少なくないですが、日に日に秋らしさが増していますね。野山でそれを実感するのは、秋の七草でもあるススキの花穂の揺れる光景ではないでしょうか」

リュウキュウの自然 秋の大集合

湊 和雄さん「周りで盛んに聞こえているのはオオシマゼミの鳴き声です。ちょっと変わった鳴き声なので、セミだとは思わない人も少なくありません。鳴くのは雄だけ。結構鮮やかな色彩も含まれています。12月に入っても鳴き声が聴かれ、沖縄本島では最も遅くまで鳴くセミです」

湊 和雄さん「さて、ここからが今回の主役のひとつ、マダラマツムシがセンダングサの花を食べています。かつては、マダラコオロギと呼ばれていました。さらにキマダラマツムシの別名もあります」

湊 和雄さん「マダラマツムシが最も好んで食べるのはクワズイモの葉なんです。何故だか別々の葉に分散して食べるのではなく、1枚の葉に集まって食べる習性があります」

めっちゃもぐもぐタイムですね。

湊 和雄さん「アップではなく、ちょっと広い範囲を写すと、こんなに多くのマダラマツムシが集まって食べています」

食べられていない葉との落差がスゴイ!

湊 和雄さん「さらに、今シーズンこれまでに見たクワズイモでの最大集団。数えてみると31匹もいました。

ひィ~集まり過ぎです。

湊 和雄さん「しかし不思議なことに、最大の集団が見られるのはクワズイモの葉ではなく、木の幹なんです。これは数えてみたら50匹いました」

餌もないのに何故集まっているのでしょうか?

リュウキュウの自然 秋の大集合

湊 和雄さん「そのひとつの可能性は繁殖のためです。これはまたクワズイモの葉の上ですが、下にいるのが雄でそのすぐ上にいる雌に求愛しているところです。一瞬翅を控えめに開き『ジッ!』と控えめに鳴きます。あまりに小さな音なのでなかなか記録できません、今回は何とか」

「このマダラマツムシの集団は1月で見られなくなってしまいます。越冬のための集団ではありません」

湊 和雄さん「次の主役はナナホシキンカメムシ。メタリックグリーンのとても美しい体色ですね」「このナナホシキンカメムシも秋になると集団を形成し始めます。早い年は9月から集まり始め、3月頃まで見られます。こちらは明かに越冬集団ですね」

ギッチギチですねぇ、でも暖かそう。

リュウキュウの自然 秋の大集合

湊 和雄さん「しかし、まだ暑い日もあり、集団規模もあまり大きくありません。そして度々移動を繰り返し安定していません」

湊さん今回も貴重な映像ありがとうございました。さて、今年も湊さんから来年の素敵なカレンダーをいただきました!ヤンバルクイナの卓上カレンダーを10名さまにプレゼントします!

国頭村安田(くにがみそん・あだ)にある唯一のヤンバルクイナ生態展示学習施設「クイナの森」提供です。撮影構成は湊さん。応募はきょうの番組終了後から来週13日まで、QABのウェブサイトからお願いします。

湊さん有難うございます!以上、リュウキュウの自然でした。

リュウキュウの自然より「ヤンバルクイナ カレンダー 2026」(卓上)を10名様にプレゼント!!

リュウキュウの自然 秋の大集合