地域に愛された商業施設”マチナトシティ”/最終営業日に人々が語った思い出

地域に愛された商業施設”マチナトシティ”/最終営業日に人々が語った思い出

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地域の生活を支え続けた浦添市の大型商業施設が、およそ40年の歴史に幕を下ろしました。地元の多くの人に愛された施設の営業最終日だった先月31日の様子を取材しました。

訪れた人「きょう最後だからいっしょに行こうと言って(来た)」「さみしいです」「きょうが最後だから。いつもここを利用していたのに寂しくなるんだけどね、最後だから買いに来ました」

地域に愛された商業施設”マチナトシティ”/最終営業日に人々が語った思い出

浦添市城間のサンエーマチナトシティ。遠方からの集客を見込める県内初の広域型の大型店として、1985年11月15日オープンしました。店舗は、暮らしに必要な商品を多く扱い子どもたちが遊べるプレイエリアやみんなで食事を楽めるる場所もあり長年、親しまれてきました。

しかしサンエーは、ことし4月、「利用者のニーズや周辺環境の変化による近隣店舗への移転・統合」を理由に開業40年が間近となったマチナトシティの閉店を発表したのです。

20年以上利用「ここで身内とゆっくり話ができたり、買い物をしたりそういういろんな人との思い出がいっぱいあるから、ここに来るたびにあの人とこうした、この人とこうしたという、思い出だらけです」

地域に愛された商業施設”マチナトシティ”/最終営業日に人々が語った思い出

友人と学校帰りに利用「この子(隣の友人)と一緒にいつも帰っているので、いっしょに(買った)パンを食べる時間が楽しかった」

友人と学校帰りに利用「学校帰りおなかすくから食べたりするのによかったんですけど、あと地域のおじいちゃん、おばあちゃんが多くて、たまにお話しすることがあって楽しかったんですけど(閉店してしまうのが)残念です」

営業最終日となった先月31日。多くの商品でいっぱいだった棚は、「品出し」されることもなく、閉店の時を待ちます。でも店内は、このにぎわい様…。この場所でたくさんの思い出を作ってきた人たちが、写真を撮るなど、最後の時間を過ごしました。

営業終了直前、利用客の前には、スタッフの姿が・・・・。

地域に愛された商業施設”マチナトシティ”/最終営業日に人々が語った思い出

國仲義広・総合店長「たくさんの出会いと笑顔、励ましの言葉に支えられてきました。本当に心から感謝を申し上げます。40年間本当にありがとうございました」

幼少から店舗を利用「近くに住んでて、子供の時から一緒に育ってきたようなサンエーだったので、閉店するのは寂しいんですけど、最後に見送ることができてよかったなと思います。中学校の時は、バレンタインのチョコとかを友達と買いに来たりしていました。サンリオショップとか行くのがすごい楽しみで思い出いっぱいです」

サンエーマチナトシティが入っていた建物を所有する会社は、「取り壊しなどはせずに建物は残す方針で今後については検討中」としています。

現在では、県内各地に多くの大型商業施設が見られるようになりましたが、地域と一緒に昭和・平成・令和と3つの時代を歩んできた「マチナトシティ」は、まさに県内のパイオニアとしての存在でした。