国分太一さんが人権救済申し立て　代理人弁護士「最終的には公の場で説明したい」

　解散したグループ「TOKIO」に所属していたタレントの国分太一さんが日弁連に人権救済を申し立て、代理人弁護士が会見を行いました。

　国分さんは過去にコンプライアンス上の問題が複数、確認されたとして、6月に日本テレビの番組「ザ！鉄腕！DASH！！」を降板し、その後、無期限で活動を休止しています。

　国分さんの代理人弁護士は今月23日、国分さんの番組の降板を決めた日本テレビの対応について「瑕疵（かし）がある」として、日弁連に人権救済を申し立てました。

代理人弁護士
「法律家の視点としては国分さんのハラスメント行為と今回の日本テレビによる処分がバランスが取れているかどうかは疑問に思っております」

　代理人弁護士によりますと、国分さんはコンプライアンス違反をしたことについて深く反省しているということです。

　そのうえで「コンプライアンス違反による処分の根拠となった具体的な事実の告知がなかった」として、何が処分に直結するものだったのか判然としない状況にもどかしさを感じているとしています。

　今回の申し立てを機に日本テレビとの話し合いを行い、最終的には公の場で説明をしたいと考えているということです。

　人権救済の申し立てが受理されると弁護士会の人権擁護委員会や法務局が調査を行うことになり、人権侵害が認められた場合、日本テレビに対して警告や勧告などの措置が取られます。

　日本テレビは「国分氏へのヒアリングは、すべて国分氏に説明して了承を得たうえで実施されたものです」「関係者の特定につながりかねない情報を含めて一方的に公表し、会見を開いたことは誠に遺憾であり、強く抗議致します」とコメントしています。