埼玉の高齢者施設で入居女性2人が血流し死亡 22歳元職員を殺人容疑で逮捕 動機は不明

埼玉の高齢者施設で入居女性2人が血流し死亡 22歳元職員を殺人容疑で逮捕 動機は不明

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 去年7月まで働いていました。埼玉県の老人ホームで入所者2人が死亡した事件で、警察は元従業員の男を女性1人に対する殺人の疑いで逮捕しました。

■犯行後に近くうろつく?

 捜査員に挟まれ、後部座席で頭を伏せた男。警察署に入ったのはその後、殺人の疑いで逮捕された木村斗哉容疑者(22)です。

 事件が起きたのは、木村容疑者が去年7月まで働いていた老人ホーム。入居者が寝静まった15日午前2時ごろのことでした。

施設で働く女性から110番通報
「入院患者の高齢女性2人が血を流している」

 4階と5階の個室でそれぞれ89歳の女性がベッドで血を流して倒れているのを職員が発見。2人はその後、死亡が確認されました。

 施設には64人が入居していましたが、襲われたのはこの2人のみで争った様子はありませんでした。

 施設の出入り口には鍵がかけられていて、壊された形跡も見つかっていません。捜査関係者によると、防犯カメラに映っていたのはナイフを所持した人物です。

 夜が明け、警察は逃げた人物を追っていましたが、午前9時ごろ、事態が大きく動きました。

 現場近くで取材していたテレビ朝日の取材クルーが走って向かうこと、およそ1分。そこにいたのは、1台の捜査車両の後部座席に集まる10人ほどの捜査員です。木村容疑者が確保された直後の様子でした。

社会部 阿部佳南記者
「捜査関係者によりますと、(容疑者が)遠くには行っていないと考えていたということなんです。ですから、現場近くを中心に警戒を強めていた状況でした」

 木村容疑者が確保されたのは、老人ホームから直線距離でおよそ250メートルの場所。血が付いた刃物などが見つかったのも確保現場から450メートルほどと、施設からはそれほど離れていませんでした。

■「どうして母が」遺族悲痛

 木村容疑者は、5階の部屋にいた小林登志子さん(89)を殺害した疑いで逮捕。容疑を認めています。木村容疑者は、動機については供述していません。

 4階にいた上井アキ子さん(89)の遺族はこうコメントしています。

「私たち家族は、突然の出来事に非常に混乱しています。どうして母が亡くならなければならなかったのか。母はどんなにつらい思いをしただろうか。考えるほど悔しく、悲しみをこらえることができません」

(「グッド!モーニング」2025年10月16日放送分より)