月曜日にかけて予想される最大瞬間風速は50メートル。前回の台風22号と同じ、“災害級”の台風が再び八丈島に迫っています。
■台風後にまた台風被害拡大に警戒
いまだ、爪痕が残る八丈島では、台風23号に備え、壊れた屋根をブルーシートで覆う作業が急ピッチで行われていました。
12日夕方になり、一部で水道が復旧、宿泊施設では、島民に大浴場が無料開放されました。
(お風呂を利用した島民)「本当に久しぶりです。最高です」
Q.明日また台風来ますが?
「あしたまたひどくなって、どのくらい(風が)吹くかわからないですけど、とりあえず今日は今日でリセットして…」
暴風域を伴い、北東に進む台風23号。八丈島付近では、前回の台風22号とほぼ同じルートを通り、トラックが横転するほどの暴風雨となる見込みです。
3日前に八丈島を直撃した台風22号。建物は壊れ、島の南に位置する末吉地区では土石流も発生。
避難所にも土石流が流れ込み、避難していた人は、泥だらけになりました。
この時、避難所にいた杉田さん。土石流が発生したのは早朝だったといいます。
(土石流に巻き込まれた杉田秀徳さん(51))「見てたら『来たー』って言うんで見たら、奥の方から土石流がダーッと来だして、こりゃいかんと思って、すぐ近くに90歳くらいのおばあちゃんがいたんで、抱き抱えて出入り口の方に向かって逃げかけた時にはもう10秒、20秒しない位で腰の位置まで土石流がやってきて…」
土石流が流れ込んだ建物内はこの状況でしたが、幸いにも避難していた19人、全員無事でした。
杉田さんが避難所に向かう途中で撮影した映像を見ると…
道路が崩れ落ち、下には車が転落していました。以前の写真と比べると…えぐられる様になくなっています。
(住民)「被害が大きくならないよう願うしかないですよね。自然にはかなわないですから…」
10月12日『有働Times』より