たどる記憶つなぐ平和#26「戦時遭難船舶と台湾有事」

たどる記憶つなぐ平和#26「戦時遭難船舶と台湾有事」

シリーズ「たどる記憶つなぐ平和」です。戦時下に海の上で犠牲になった船「戦時遭難船舶」を取り上げます。
台湾有事の住民避難も取りざたされている中、この事実をどうとらえるべきなのでしょうか。2023年に放送した特集を一部再構成してお送りします。
「どんなに船でですね、避難しようといったって、ミサイルの攻撃に遭えば、避難なりの話じゃなくて、ほとんど海で犠牲になってしまう」
こう語る、名護市に住む大城敬人さん。太平洋戦争下の1943年12月、アメリカ軍に撃沈された定期船「湖南丸」に乗っていたおじを亡くしています。
那覇から鹿児島に向かっていた「湖南丸」。遺族会が戦後に発行した資料には、数少ない生存者の証言が残されていました。