たどる記憶つなぐ平和#17「激戦の痕が残る遺骨に心を向ける男性」

たどる記憶つなぐ平和#17「激戦の痕が残る遺骨に心を向ける男性」

80年前のきょう、この島では沖縄戦で最大とされた激戦が行われていました。日米がともに「勝敗の鍵を握る重要な場所」としていた”シュガーローフの戦い”です。今も静かに眠る戦没者たち。その遺骨を拾い続ける男性が抱く願いとは?
38年前にアメリカ軍から全面返還され今や多くの建物が並ぶ那覇市おもろまち。その一角にある小さな丘は沖縄戦で最大とされた激戦の舞台でした。
”シュガーローフの丘”は日本軍にとって首里に置かれた司令部を守る重要な拠点。それはアメリカ軍にとっても沖縄本島での勝敗を握る要所とされました。
シュガーローフの戦い1945年5月12日からの約1週間で5000人以上が戦死したとされる。凄惨な戦いは1週間ほど続き日米の5000人以上が戦死したとされています。
これまで43年に渡り、沖縄戦で亡くなった人々の遺骨を収集してきた具志堅隆松さん。集めた遺骨は300人以上、2009年には開発が進んでいた那覇市真嘉比で172体を掘り出しています。