首里城復興の今と人々の思いを隔週で伝える『週刊・首里城』です。
着々と進む「令和の復元」ですが首里城の再建現場以外でも作業が行われています。正殿の屋根から地上を見守る巨大な「龍」の焼物をつくる彫刻家の思いに迫りました。
南城市にある作業場で黙々と手を動かす人たちの姿がありました。つくっているのは、正殿の屋根を飾る「龍頭棟飾」です。龍頭棟飾とは龍をかたどった飾瓦のことで、正殿の正面、ここ!唐玻豊屋根の中央と建物の左右に据えられます。
龍の頭、龍頭といっても、建物の背後の棟にも龍の背中は続いていて大きく猛々しいその姿は、まさに「正殿の守り神」その製作者のひとりが彫刻家の早川信志(はやかわ・しんじ)さんです。
彫刻家・早川信志さん「パーツごとに区切って作っているので1点だけ見ても分からないかもしれない。実際に焼き上げて組み合わせるとようやく分かると思う」