普天間返還合意から29年/米識者の見方/「辺野古は政治的に推進」/否定的な報告書に日本政府が「説得」

普天間返還合意から29年/米識者の見方/「辺野古は政治的に推進」/否定的な報告書に日本政府が「説得」

特集です。1996年に日本政府とアメリカ政府が普天間基地の返還に合意してから、あすで29年が経ちます。
移設先の辺野古新基地の実現の可能性に疑問を投げかけるレポートがアメリカのシンクタンクから出され、注目を集めました。現地で執筆者に見解を聞きました。今年2月末、アメリカ、ワシントンDCにある有力シンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)。
元海兵隊大佐で研究を続ける、マーク・カンシアン氏。カンシアン氏は2020年に記した、海兵隊の体制について分析したレポートの中で辺野古新基地建設について、こう記しています。
「この計画は困難続きで、完成予定日が2030年に再度延期され、費用は跳ね上がっている。これが完成することなどないように思われる」
今、見解を聞くと、カンシアン氏はこう述べていました。