今を生きる私たちが沖縄の未来を考える「イマジンおきなわ」です。今回は危機に直面しているサンゴを蘇らせる一大プロジェクトに焦点をあてます。世界各地から英知が結集する、沖縄が誇る研究機関が企業とタッグを組んでサンゴを守り育てていくために立ち上がりました。
OIST マリンゲノミックスユニット 佐藤矩行教授「サンゴプロジェクトの一つの目的は、できるだけ多くの人たちを巻き込みたいっていう。私たちだけじゃどうにもなりませんので、いろんな人たちを巻き込んでいろんな人たちの知恵を借りて、実際に沖縄の人たちが、「こんなプロジェクトをOISTでやってるんだ」ということを喜んでもらえるようになれたら、それは最高の幸せだと思いますね」
今月、恩納村にある沖縄科学技術大学院大学・OISTが、今ある沖縄のサンゴ礁を守りながら、失われたサンゴ礁を取り戻そうという産学官連携のプロジェクトを始動させました。第1弾として県内外の企業8社が加わっています。
OIST マリンゲノミックスユニット 佐藤矩行教授「年配の方々に伺いますと、皆さん「自分たちが小さい頃には海岸のすぐそこまできれいなサンゴ礁が広がっていて、そこでサザエやウニをよく取ったんだよ」とおっしゃるんですけれども」
海底を彩る美しい姿のサンゴ礁は、私たち人間を魅了するだけではありません。およそ30%の海の生きものが暮らす、生物多様性が豊かな場所です。