今を生きる私たちが50年、100年先の沖縄の未来を見ていくイマジンおきなわ、今回は戦後の沖縄復興を支えたとされる「縫製」がテーマです。
歴史ある「縫製業」をより魅力ある産業にしたいと意気込むのは四半世紀、業界に携わってきたベテラン職人です。八重瀬町にある工房から響く、どこか懐かしく心地よいリズムで動くミシンの音。
新垣奈美さん「若い人でも楽しみながらやりがいある仕事にしたいと今25年、ずっと思いながら仕事をしている」
ここで作業をしているのが、この道25年の新垣奈美さんです。祖母・母と親子三代で縫製に携わってきました。実は、特別な資格は求められず、あくまで手先の器用さ・センスが問われる「縫製業」は実は、戦後の沖縄を支えた産業の一つです。
特に、戦争で家族を亡くした女性が自宅で子育てをしながらできる仕事として人気を博しました。新垣さんの祖母も戦後、現在の牧志あたりで洋裁店を営んでいました。