トランプ氏 FBI前長官レイ氏を非難

トランプ氏 FBI前長官レイ氏を非難

 アメリカのトランプ大統領は2021年の議会襲撃事件を巡り、FBI=連邦捜査局の前の長官が嘘の説明をしたと一方的に非難しました。

 トランプ大統領は27日、自身のSNSで2021年1月の議会襲撃事件を巡って、「FBIが群衆の中に274人の捜査官をひそかに配置していた」と主張しました。

 そして、「捜査官がおそらく扇動する側として行動した」と投稿し、当時のFBI長官であるクリストファー・レイ氏は嘘の説明をしたと一方的に非難しました。

 アメリカの政治専門サイト「ポリティコ」は、トランプ氏の投稿について「FBIが捜査官を潜入させ議会襲撃を扇動した」とする陰謀論に傾倒したものであり、「誤った主張だ」と指摘しています。

 実際には議会が襲撃された後に、警察の要請を受けて数百人のFBI捜査官が派遣されたということです。

 レイ氏は2017年、トランプ政権下でFBI長官に就任しましたが、トランプ氏との関係が悪化し、今年1月に退任しました。

 トランプ政権はレイ氏の前任のコミー元長官を偽証罪などで起訴したばかりで、CNNは「トランプ氏が政敵を起訴しようとする動きがエスカレートしている」と報じています。

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