沖縄で今を生きる人たちに注目する「IMAGINEおきなわ」です。このコーナーで、ことし5月琉球舞踊家の嘉数道彦(かかず・みちひこ)さんが多良間島を訪れ、島の子どもたちと芸能を通じて触れ合う様子をお伝えしました。
このとき、嘉数さんから指導を受けていた中学3年生の2人が「今年は最後の八月踊り」と話していたのが印象的でした。高校がない離島に暮らす子どもたちに訪れる「15の春」進学などで島を離れる彼らにとって、一つの節目となります。島の人が様々な思いで迎える「八月踊り」に密着しました。
生まれ島の豊年祭、島をあげての「八月踊り」。絶対に忘れない最後の、夏の日。
荒天のなか、多良間島の人たちは翌日から始まる「八月踊り」の準備に追われていました。
国指定重要無形民俗文化財、多良間島の八月踊りは旧暦8月8日から3日間、行われます。初日は「仲筋(なかすじ)」、2日目は「塩川(しおかわ)」という各字(かく・あざ)で、3日目には「わかれ」と称してそれぞれの字で同じ演目が演じられるのです。