復帰50の物語 第15話 「東京・中野のオキナワ」

復帰50の物語 第15話 「東京・中野のオキナワ」

シリーズでお伝えしている復帰50の物語。今回は沖縄の文化が根付く、東京都中野区について。中野区は沖縄料理の店も多くエイサーを中心とした大きなイベントが開催されていたりと沖縄文化が根付いています。その理由をたどると、復帰前にできたある場所の存在とその役割を現在まで繋いできた人たちの思いがありました。
響き渡る太鼓の音や勇壮な掛け声。沖縄が世界に誇る伝統芸能のエイサー。これは先月、神奈川県横浜市の鶴見区で行われたエイサーのイベント。本場沖縄のみならず、関東でもエイサーは盛んに行われていてこのイベントにも関東で活動する17団体が参加し、演舞を披露しました。
長引くコロナ禍でほとんどの団体が活動もままならない中で関東のエイサーを途切れさせたくないとの思いで行われました。盛り上がりは、ここ数年で始まったものではなく初めて関東でエイサーのイベントが行われたのは、沖縄の本土復帰の3年後、1975年だとされています。
その中でも、特に盛んな地域が東京都中野区です。しかし、なぜ沖縄から遠く離れた中野区でエイサーが盛んに行われているのでしょうか。そこには復帰前の若者を支えたある場所の存在とその役割を繋いできた人たちの思いがありました。
東京都中野区。コンサート会場としても有名な中野サンプラザがランドマークとして駅前にそびえたっています。この中野区でなぜエイサーが盛んなのでしょうか。そのヒントは、多くの飲食店が立ち並ぶ駅に近い通りにありました。