復帰50の物語 第31話 旧盆にまつわるエトセトラ

復帰50の物語 第31話 旧盆にまつわるエトセトラ

シリーズでお伝えしている復帰50の物語。きのうから旧盆がはじまり、現在、コロナ禍でなかなか親族を集めては出来ないかもしれませんが、先祖をお迎えしていると思います。今回は、旧盆・仏壇行事から見る復帰前・復帰後の移り変わりについてです。
ウートートーする子どもたち。本土復帰前後の1970年代に撮影された、旧盆の光景です。当時と今で変化したもの、そして、変わらぬものは何でしょうか。
照屋漆器店 照屋ハツ子さん(90)「高級品を作ったって売れないでしょ。もう一番売れるのは位牌、終戦当時一番売れるのは位牌。軍から払い下げになった材料で作っていたのよ」
先祖をまつる位牌・トートーメーにも、アメリカ軍統治下の影響がありました。これは、終戦から2年後の1947年に、米軍が出した指令書です。
「御盆ヲ沖縄ノ宗教祭日トスル告知」「この年の旧盆を公休日として認可し、沖縄民政府職員らは休んでよい」とされていて、米軍が民政府職員の服務や組織なども厳しく管理していたことがわかります。