復帰50の物語 第36話「沖縄と水泳」

復帰50の物語 第36話「沖縄と水泳」

復帰50の物語です。健康増進や体力向上など今や多くの県民に親しまれている「水泳」その歴史を紐解くと南国・沖縄ならではの変遷がありました。
那覇市首里の住宅街にひっそりとたたずむ石碑。かつてこの場所に大勢で賑わった市民プールがあったことを今に伝えるものです。その名は「首里プール」
写真提供 県水泳連盟 / 映像提供 沖縄アーカイブ研究所撮影 岡本晃
1952年6月、泳ぐ場所といえばプールではなく海が当たり前だった沖縄で地域の人々が建設委員会を立ち上げて造った県内初の淡水プール。戦後復興の象徴として多くの人に親しまれましたが、龍潭からひいた水は消毒しても濁ったままでした。
沖縄スイミングスクール大湾朝史会長「ろ過機がない」「だから水を入れてしばらくすると藻が発生する」「汚い水の中で泳いでいるのが僕らとしては当たり前でしたからね」