政府が南西シフトとして進める自衛隊配備や、有事の問題などを考える「沖縄と自衛隊」です。今回は、うるま市勝連の地対艦ミサイル配備を取り上げます。
宮古島、奄美大島、石垣島とミサイル部隊が置かれてきましたが、沖縄本島でも行われ、南西諸島の地対艦ミサイル体制が完成した形になります。中国を念頭に配備を進めてきた政府の意図を読み解きます。
今月、開設から1年を迎えた、陸上自衛隊・石垣駐屯地。発射台を空に向けたのは駐屯地に配備されている「12式地対艦誘導弾」。地上から発射し、周辺海域の艦船を撃破するための国産のミサイルです。
第303地対艦ミサイル中隊・汐崎仁昭中隊長「島しょ部に対する侵攻を可能な限り洋上で阻止することを目的とした装備品」「この厳しい安全(保障)環境を踏まえれば、南西の防衛力強化は喫緊の課題」「島しょ部を含む南西地域にたいする攻撃に対する抑止力・対処力を高めるという観点で、我が国に対する攻撃の可能性が低下したり」「沖縄県民や日本国民の安全、安心を守るものというところでそこにつながっていくものと認識しております」
南西シフトで政府が自衛隊の駐屯地を新設した、奄美大島、宮古島、石垣島と配備が進んできた地対艦ミサイル。今月中にもうるま市の勝連分屯地にも配備され、南西諸島の地対艦ミサイル部隊を束ねる連隊本部も置かれる計画です。南西諸島の島々に、ミサイル配備を進めてきた政府の意図を読み解きます。