たどる記憶 つなぐ平和 #5「米軍上陸前夜の沖縄/1945年1、2月の様子」

たどる記憶 つなぐ平和 #5「米軍上陸前夜の沖縄/1945年1、2月の様子」

戦後80年の節目に戦争について考えるシリーズ「たどる記憶・つなぐ平和」です。今回は、沖縄へのアメリカ軍の上陸直前、1945年の1月と2月の状況について振り返ります。
アメリカ軍や日本側で戦争計画が決まってきたのもこの時期で、3月に始まる地上戦の足音は、確実に近づいていました。
2010年、QABが放送した年間企画「オキナワ1945 島は戦場だった」を一部再構成してお送りします。
アメリカの首都、ワシントンDC近郊にある、合衆国海兵隊戦争記念碑。硫黄島(いおうとう)の戦いで星条旗を掲げる兵士をモチーフにした像の台座には、数々の戦場の名が刻まれ、その中に「OKINAWA」の文字もあります。
そのアメリカ軍が沖縄への上陸作戦の計画を立てたのは、1945年1月6日のことでした。作戦の名は氷山を意味する「アイスバーグ」。この年の3月までに、沖縄を占領して軍事基地を置き、日本に圧力をかけることを作戦の主眼に置いています。