英「デジタルID」制度導入へ 不法移民対策「不法就労を困難に」

英「デジタルID」制度導入へ 不法移民対策「不法就労を困難に」

 イギリスのスターマー首相は26日、「デジタルID」制度を導入する方針を明らかにしました。就職の際に提示を義務付け、不法就労を防ぐとしています。

イギリス スターマー首相
「デジタルIDを持っていなければイギリスで働くことはできません。実に単純な話です」

 この制度は在留資格や顔写真などを「デジタルID」として個人のスマートフォンに保存するもので、就職の際の本人確認で提示を義務付けます。

 イギリスでは増加する不法移民への対策が課題となっていて、スターマー首相は「不法就労を困難にし、国境をより安全なものにする」と意義を強調しました。

 2029年までに実現を目指すということです。

 イギリスでは2000年代にも「IDカード」の導入が検討されましたが、プライバシーの侵害の懸念などから実現しなかった経緯があり、今回も野党や国民から反対の声が上がっています。

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