テレビ朝日では「未来をここから」プロジェクトの一環でSDGs企画をお伝えしています。23日は「気候変動に具体的な対策を」です。世界中で猛威を振るう山火事をAI(人工知能)とドローンで防ぐ試みが始まっています。
ヨーロッパでは、今年1月から9月までに発生した山火事で、東京都のおよそ4.5倍の広さが失われました。
ドイツのスタートアップ企業「ドライアド」が開発したセンサー、1ヘクタールごとに設置することで、周辺の臭いや温度などから、山火事を数分以内に検知します。
DRYAD ブリンクシュルテCEO(最高経営責任者)
「これは火災を検知する『電子の鼻』です。ソーラーパネルを使用し、電池は不要です。木につるすだけで、カメラや衛星よりもはるかに早く山火事を検知できます」
今、ドライアドが取り組んでいるのが、このセンサーとドローンを組み合わせた“究極の山火事根絶システム”。
DRYAD ブリンクシュルテCEO
「これは試作品で、森でドローンを格納します」
大きなゴルフボールのようなものは、監視用ドローンの基地です。ソーラーパネルでドローンを充電し、ここから離着陸します。
自動で飛び立った監視用ドローンが火元の正確な位置を確認、消火用ドローンに情報を送信します。
スタッフはコントローラーには一切触れず見守るだけです。
DRYAD ブリンクシュルテCEO
「我々の究極のビジョンは、人為的な山火事を根絶することです。山火事発生から10分以内の検知・消火が重要だと考えています」
この山火事根絶システムは2年以内の実用化を目指しているということです。
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