豊見城「人生の方程式を体現する主将」

今年も始まります「めざせ甲子園」です。来月17日に開幕する夏の高校野球沖縄大会を前に注目校や話題校など15校を毎日紹介していきます。今年最初に登場するのは豊見城高校です。春ベスト4に入ったチームには成果を出すために選手たちが意識している「人生の方程式」とそれを体現するキャプテンの存在がありました。

この春、ノーシードから勝ち上がりベスト4入りした豊見城高校。その後に行われた那覇南や本島南部の高校が集う地区大会でも優勝を果たすなど夏に向け着実に力をつけています。

豊見城 與那嶺 裕選手「夏はみんな全力で向かってくると思うので、そこに負けないようにはじき返すくらいの気持ちで向かっていけたらと思います」

夏に挑む豊見城の戦力はこちら!5項目・5点満点での評価で大城康成監督は投手力・打撃力で4点と高い点数をつけました。春の大会で点の取り合いを制して勝ち上がってきた打線は打率5割と当たっていた玉城銀之輔がこの夏の4番候補に。

豊見城「人生の方程式を体現する主将」

豊見城 玉城 銀之輔選手「春大のように調子を保ちつつ夏大もこの調子でやっていきたい」

そして、中核を担うのが平良元希。春4割を超える打率を残し夏は3番を任される予定ですが彼の力はそれだけではありません。ポジションが春までのキャッチャーに加え、現在はショート、そしてピッチャーとしてマウンドにも上がるなど3番打者と合わせ、いわば「4刀流」です!

豊見城 大城 康成監督「豊見城高校にとっては“大谷翔平選手”のような頼れる存在ですね」

Q:大城先生が「豊見城の大谷翔平」と言っていましたけど?豊見城 平良 元希選手「あれは大袈裟です(苦笑)打撃と守備(ショート)、ピッチャーキャッチャー両方活躍できるように頑張っていきたいと思っています」

豊見城「人生の方程式を体現する主将」

また、春は点を取られることも多かった投手陣も夏を前に調子を上げてきています。春までは背番号二桁も、地区大会で好投した成長株の與那嶺裕。さらにけがに苦しんだ秋のエースナンバー・仲間楽生(らい)も夏には間にあう見込みでエース争いも激しくなってきています。

春の大会でベスト4に入り、気持ちも高まっている豊見城ナイン。ただ、秋の大会では2回戦でコールド負け。ここまで成長を遂げてきている背景にはある取り組みがありました。

豊見城 比嘉 飛雄主将「人生の方程式は高校になって知ったんですけどその言葉を考え方とか熱意とかその通りだと思って」

豊見城「人生の方程式を体現する主将」

日々の生活や練習について記しているこちらのシート。部員たちが「信念シート」と呼んでいるものでその一番上段にあるのが、「人生の方程式」。

京セラなどの創業者である稲盛和夫さんが提唱する人生や仕事での結果は「考え方・熱意(情熱)・能力」の掛け算で表れるというものです。部員たちは自分たちの行動を振り返りながら点数をつけています。この取り組みの成果を体現している1人がキャプテンの比嘉飛雄です。

ミーティング「あと練習でやらないことには試合では絶対できないから」

今では仲間たちに厳しいことも言えるキャプテンですが実は去年の秋まではキャプテンではなく、しかも試合にも出ていなかった控え選手でした。去年秋の比嘉君の信念シートの裏には「チーム1声を出す」と記されていて、野球やチームに対する熱意を感じた大城監督が、チームが変わるための力としてキャプテンに指名したのです。

豊見城 大城康成 監督「一人ひとりが今のままではいけないんだというのを秋の大会の結果から受け止めて、そこから変わり始めた部員が出て、その中で比嘉飛雄という部員がキャプテンとなってチームを引っ張っていってくれて」

豊見城「人生の方程式を体現する主将」

キャプテンになった比嘉君は技術など「能力」こそまだ足りていなかったものの、前向きな「考え方」野球への「熱意」を大切にしてきました。

豊見城 比嘉飛雄 主将「考え方は、周りに声をかけたりしていつでも下を向いていられないような立場に自分を置いて、練習前に自主練するとか終わった後の練習も欠かさずにやって熱意が伸びてきたら能力も自然とあがってきて」

その結果、春には実力でレギュラーを勝ち取り、豊見城の春の躍進の原動力に。熱く直向きな姿勢で、控え選手からキャプテン、主力選手にまで成長したその姿はチームの大きな力になりました!

豊見城 平良 元希選手「誰よりも人一倍努力していてそこがキャプテンに向いているし、みんなも飛雄を信頼してついてきていると思います」

豊見城 與那嶺 裕選手「自分も(主将を)見習って、夏、急成長できるような選手になりたいと思います」

豊見城 比嘉 飛雄主将「県内にはいろいろな高校のキャプテンがいるんですけど、どこのキャプテンにも負けないような熱い気持ちとプレーでチームを引っ張っていければいいなと思います」

豊見城「人生の方程式を体現する主将」

たとえ能力は高くなくとも考え方と熱意によって、その力は何倍にも大きくなる!この夏、方程式の答えとして豊見城ナインが「勝利」を導き出します!

豊見城 玉城 銀之輔選手「チーム一丸となって甲子園に行けるように優勝目指して頑張りたい」

豊見城 與那嶺 裕選手「自分たちの2つ上の先輩がベスト4入ったのでそれを超えて甲子園に出られるようなチームになりたいと思っています」

集合「レッツゴー豊見城!ワンツー!」

豊見城「人生の方程式を体現する主将」

さて、今スタジオでも流れているこちらの曲が今年のめざせ甲子園のテーマソングで、テレビ朝日系列全局の“夏の高校野球応援ソング”となる「フォトグラフ」です。

EXILEのATSUSHIさんと東京スカパラダイスオーケストラのホーンセクションがタッグを組んだ曲となっていて、この曲とともにこの夏の球児たちの熱戦をお伝えしていきます。



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