めざせ甲子園、きょうは中部農林です。個性豊かな３年生が夏の勝利を目指してチームを引っ張っています！

去年秋の大会と今年春の大会ともに1回戦で敗れ、夏では勝利をもぎ取りたい中部農林。新1年生は14人が入部し、部員30人を超えるなど、よりにぎやかなチームになりました！

投手陣を引っ張るのは２人の３年生。秋・春と背番号1をつけた我那覇史恩。

中部農林　我那覇史恩選手「バッティングはみんな良いので、自分がピッチャーで抑えてリズムを作って、バッティングにつなげていけたらなと。」

同級生のピッチングに刺激を受けながら力をつけているのが、特別支援課程に通っている松岡力輝（りき）です

中部農林　松岡力輝選手「（我那覇が）春季大会の普天間戦で1人で10回を投げて、とても良いピッチングをしていて、これがピッチャーだなと改めて実感した。」

今年２月からピッチャーを始めた松岡君が成長してきたことで、夏に向けてエース争いも激しくなっています。

中部農林　我那覇史恩選手「エースは誰にも取られたくない。」

中部農林　松岡力輝選手「夏までに課題を克服し夏は1勝できるよう頑張る。」

そんな２人を始め、高校最後の夏を迎える３年生はとっても個性派揃いなんです！天願尚真は入学当初はバスケットボール部に所属。メンバー入りも果たしていましたが、去年の夏前、野球部の門を叩きました。持ち前の身体能力を生かしてレギュラーショートとして活躍中です！

中部農林　天願尚真選手「野球を元々やりたくて後悔したくてなくて、野球を2年生の6月くらいから始めた。（野球ができて）最高に楽しいです。」

そしてこの夏、長距離砲として期待されるのが仲元将大！体格を生かしたパワフルなバッティングが魅力です！

中部農林　仲元将大選手「ホームランをかちこむバッティングを見せたい、監督には。それが夢。」

そんな将大君の１つ年下の弟、体つきも性格も異なる翔平君も同じ野球部でプレーしています。

中部農林　仲元将大選手「違和感しかない。しょっちゅう比較されるので、エラーしたら「弟ができないのになんで兄貴ができないのか」とか。」

でも、そんなことを言っても、実は仲良しなんです！

中部農林　仲元将大選手「面白い、ライバルみたいな感じなので。」中部農林　仲元将平選手弟「1番目標にしている人です。」Q.ですって！中部農林　仲元将大選手「うれしいっす、うれしいです！これ言われたら。」

和気あいあいとした個性派集団。その先頭に立つのがキャプテンの稲田一樹です。

中部農林　稲田一樹主将「みんなやる時はやるけど、練習以外ではみんなすぐ一発ギャグをする選手もいれば、静かな選手もいればという感じで、本当にみんな個性があって見ていて面白い。」

この日も一番早くグラウンドに来て練習の準備を始めるほど野球や仲間への思いは一際強いキャプテンですが、ただ、個性豊かなチームをまとめるのは苦労の連続でした。

中部農林　稲田一樹主将「自分自身仲良いメンバーもいたし、そんな中できつく言って嫌われるのがきつくて。でもやっぱりきつく言わないとチームが緩んでしまって、そんな中ですごい苦労して、苦しくて苦しくてだったけど。」

そんな中、ある練習試合での光景が稲田君の心に大きく響きます。春の大会以降、打撃不振に陥った稲田君。苦しんだ末に20打席ぶりのヒットが出るとベンチにいたチームメイトの盛り上がりに感極まりました。

中部農林　稲田一樹主将「1塁に着いたときにベンチからの盛り上がりを見た時は「あー自分って支えられているんだな」と、キャプテンに自分がなったというより、チームが自分をキャプテンにさせてくれたという感じがする。」

自分は一人ではないことに気付いた稲田君。仲間たちに思いはしっかり届いていました。

中部農林　天願尚真選手「みんなたまに言うこと聞かない時もあるけど、稲田は粘り強く1人1人に対して真剣に当たっていて、とてもよいキャプテンだと思う。」

中部農林　松岡力輝選手「キャプテンはたまにきつい時もありますが、きついからこそキャプテンだと思うし。」

中部農林　生熊龍志選手「自分から行動できるし、みんなを引っ張る力があるので一番尊敬している。」

心優しいキャプテンを中心に結束を強くした個性派集団が、この夏を沸かせます！

中部農林　仲元将大選手「ずっと笑顔で、サーカス団みたいな感じで和気あいあいとしていればいいかなと思う。」

中部農林　稲田一樹主将「自分のチームは個性がすごい。みんな違って人それぞれ個性があるので、その個性を存分に生かして、「日本一」うるさい夏を目指して頑張っていきます。」

「絶対勝つぞ！」