八重山商工「夏に向け大きな変化!3年生に勝利を」

めざせ甲子園、きょうは折り返しの8校目・八重山商工です。かつて甲子園にも出場した学校ですが最近は部員不足に悩まされてきました。そんな中、去年、元甲子園球児の新たな監督が就任しこの春には、多くの1年生が入部。大きく変化を遂げているチームが3年生のための夏の勝利を目指しています。

石垣市のグラウンドで行われた練習試合。八重山商工が八重山高校に挑みました。と言うのも、出場した商工メンバーはほとんどが1年生。2・3年生中心で経験値のある八重山に点差もつけられましたが、これからに期待が高まるプレーもありました。

金城友基選手(1年)「一人では野球はできないのでみんながいるから。打たせるしかないので守備にお願いしますと」

新城寛慎選手(1年)「課題はアウトコースの出し入れ(投球の)イメージが大事だと思った。キャッチャーの構えたところに投げて三振を取りたいと思っている」

ちなみに新城(あらしろ)くんは7年前の「めざせ!甲子園」に出演してくれていました。

新城寛慎選手(1年)「(この時は)小学3年生。( Q.高校野球は楽しい?)楽しい。ピッチャーをやっているところが楽しい」

その中で、この日の練習試合には3年生が1人出場しました。東與那覇由大(ひがしよなは よしひろ)くん。2人いる3年生部員のうちもう1人はオープンキャンパスでこの日は不参加。その分、最上級生としてチームを鼓舞しました。

八重山商工「夏に向け大きな変化!3年生に勝利を」

東與那覇由大選手「みんな暑さでやられて後半も全然声も出ていなくてプレーもミスが多くなって。声を出して課題を無くせるように頑張っていきたい」

2006年、後にプロへ進んだ大嶺祐太投手を中心に春夏連続で甲子園出場を果たした商工。特に夏は2勝してベスト16入りしました。また2017年には平良海馬投手が西武ライオンズからドラフト指名され、今や先発投手として活躍。

石垣島からでも大舞台に立てると離島の球児たちを勇気づけましたが野球人口の減少もあり、ここ数年は部員不足に悩まされていました。

転機が訪れたのは去年の外部監督就任です。指揮を執る辻建(つじ たつる)監督は強豪、兵庫の報徳学園出身。2009年の甲子園センバツベスト4などレギュラー外野手として活躍しました。縁があり6年前から八重山農林でコーチをつとめ去年、部活動指導員として八重山商工の監督に就任しました。

辻建監督「1年生が多いチームなので徐々に心と体の成長を見定めながら成長具合に応じて技術的なことも言っていきたいと思っているが、純粋にボールを追う姿というのが野球の原点だと思うのでいいところをしっかり伸ばしていきたいと思う」

八重山商工「夏に向け大きな変化!3年生に勝利を」

その辻監督のもと、4月からは17人の1年生が入部。チームは一気に増えて22人に。がらりと雰囲気も変わりました。

八重山商工多宇美月マネージャー「部員がだいぶ増えてにぎやかになったのと練習メニューがすごく濃くなったと思う」

八重山商工西玉得桃花マネージャー「2、3年生も去年に比べて楽しそうに野球をやっているのは感じる」

これまで少ない人数でもプレーを続けてきた東與那覇君にとっても、最後の夏を前に起きたチームの大きな変化に、野球への思いもさらに強まっています。

東與那覇由大選手「人数が多いと練習の声もみんなが出してくれてにぎやかでとても自分も楽しく練習に向き合うことができて、自分も1年生に負けないという気持ちでいつも練習に取り組んで競争も激しいし一人ひとりもやる気があるし元気出して後輩に負けないように頑張っている」

その一方で、たとえ人数が増えても、少ない頃から続けてきた直向きな姿勢は変わりません。

東與那覇由大選手「もともと人数が少ない時期があって、その時も一人ひとりが準備を急がないと練習も早く進めなかったりという時期もあったので自分が3年生になったら(準備を)率先してやって少しでも練習時間を長く、あとそういう意識を持って練習前の準備をしている」

その姿に、チームに後から加わった監督や後輩たちも3年生とすごす夏へ、思いをひとつにしています。

八重山商工「夏に向け大きな変化!3年生に勝利を」

辻建監督「一番人数が少ない時から八重山商工野球部を支えてくれた部員だと思うので。何とか夏 笑顔で野球ができるように1年生にも3年生と長くやれるように頑張ろうという話はしているので・・」

平地悠樹也選手(1年)「3年生はとても引っ張ってくれているし気持ちの面でも楽になっている。自分たちが頑張って1勝させたいという気持ちが大きい」

金城友基選手(1年)「一緒にやろうと声をかけてくれたりいつも助けになってくれているし。日頃から優しく接してしくれているので1勝でも多く上に行けるように先輩たちのために頑張りたい」

石垣島から再び大舞台へ。その歩みを始めるため大きな変化を遂げた八重山商工。チームにとって欠かせない3年生たちと夏の勝利へ、進化し続けます!

多宇美月マネージャー「上から持ってきたので戻していいです。前の練習試合や地区大会でも1勝できたり力は上がっていると思う」

西玉得桃花マネージャー「いままで単独で出られなかったり(他校から)人を借りてやっていたので最後は商工単独で出て夏1勝できたらいい」

東與那覇由大選手「(これまで)初戦敗退が多かったので今回は20人超えてチーム一丸となって1勝目指して頑張っていきたいと思っている」

「八重山商工 夏1勝目指して頑張るぞ!!」

さて、QABでは今年も球児たちの熱戦を速報でお伝えする「速報!!めざせ甲子園!」を来週土曜日17日から全5回放送します

そして今年も番組のMCに挑戦する県内野球部のマネージャーを募集します。学年・性別は問いません。QABのウェブサイト「めざせ甲子園」からどしどしご応募ください。

八重山商工「夏に向け大きな変化!3年生に勝利を」
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