沖縄尚学好調の3番と復活を期す1番

沖縄尚学好調の3番と復活を期す1番

きのう全国のすべての代表校が決まった高校野球・夏の甲子園。いよいよ、開幕まであと1週間を切り県代表・沖縄尚学が大会に向けて最後の追い込みを行う中、1番打者が復活をかけバットを振り続けています。

関西入りする前、最後の週末となったおとといの練習。ウォーミングアップでは、沖縄よりも気温が高い甲子園の気候を想定し、去年ボランティアに参加したNAHAマラソンのジャンバーを着て行っていました。

沖縄大会の激戦を制し、春夏連続出場を勝ち取った沖縄尚学は、夏の甲子園での飛躍を誓っています。

沖縄尚学・佐野春斗主将「もう一度体力強化だったりチームの状態を作ることができるのはメリットだと思うので、この2・3週間で上げた状態を実戦に生かしていくことを意識している」

地方大会の激戦を制した全国の強豪を相手に勝負のカギを握るのが、抜群の安定感で沖縄大会無失点のエース・東恩納蒼。沖縄大会では2試合に登板した伊波慶治朗を中心する投手陣の活躍です。

一方の打撃陣は、沖縄大会ではチーム打率.299とやや苦しんだものの小技も交えて塁を進める、1番から9番までの打線のつながりで得点をあげてきました。

中でも気を吐いたのが3番バッターを務めた玉那覇世生。全試合でヒットを放ち、18打数7安打、打率.389と好調をキープし、広角に打ち分けるバッティングで優勝に貢献しました。

沖縄尚学・玉那覇世生選手「ゆったりタイミングを取って、ボールを見る余裕ができたというのが一番大きいかなと思う」

春のセンバツでも2回戦で先制の2点タイムリーで勝利に貢献するなど、甲子園には良いイメージを持っているという玉那覇ですが、3回戦では走塁のミスもあり、その時の悔しさを胸に最後の大会に挑みます。

沖縄尚学・玉那覇世生選手「ランナーがいなければ自分でチャンスメイクして、チャンスの場面だったらしっかりランナーを返せるようなバッティングをできたら良いかなと思う」

玉那覇が勢いに乗る一方で、1年生の夏からベンチ入りを果たし、今回が3回目の甲子園となる知花慎之助は自慢のバッティングで、復調のきっかけを模索する日々が続いています。

沖縄尚学・知花慎之助選手「打とう打とうとしすぎてそこら辺が力みにつながっているのかなと思う」

沖縄尚学好調の3番と復活を期す1番

去年の秋の公式戦では打率.676という驚異の打率で、春のセンバツの注目選手になりましたがセンバツでは11打数2安打、夏の沖縄大会でも17打数3安打と苦しみました。そんな知花にアドバイスを送っているのが、8歳年上の兄・樹さん。美里工業で2014年春のセンバツ出場の経験を持っています。

樹さんは、知花が練習から家に帰った後の素振りに付き合い、バッティングフォームのアドバイスを送るほか、遠くにいる時は、LINEで励ましの言葉をかけるなどして悩む知花を支えています。

沖縄尚学・知花慎之助選手「小さい頃からプレーを見ていて、すごいなという感じでずっと見ていたので、憧れという存在です。(大会に)近づいてきている中で自分の状態は上がっていないので、あと1週間あるのでそれまでには修正していきたいです」

沖縄尚学・佐野春斗主将「秋は誰もができないくらい結果を残して、周りからの期待値も上がって、自分でプレッシャーをかけてしまう部分があると思うので、そこはチームメイトがカバーしていきたいなと思います」

家族やチームメイトの支えに応えるべくバットを振り続ける知花を始め、自分の課題に向き合い練習を続ける沖尚ナイン。夏の甲子園での初の日本一を目指し、最後までレベルアップを図っています。

沖縄尚学好調の3番と復活を期す1番

沖縄尚学・佐野春斗主将「春優勝を目標にして悔しい負け方をして帰ってきて、もう一度甲子園で勝ちたいという思いを全員が持って4月から来ているので、優勝を目指して頑張りたい」

なお、沖尚ナインは2日に甲子園に向け出発予定でしたが、台風の影響で3日以降で調整しているということです。コンディション調整が難しいかもしれませんが頑張ってほしいと思います。

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