11月16日(月)午前10時20分放送

70年前の沖縄戦。
土の中からは多くの遺骨が出土する。出てくるのは骨だけではない。

草をかき分け、山道を歩いてたどり着く小さな洞穴。そこは、沖縄戦当時に住民らが逃げ込んだ「壕=ガマ」だ。
真っ暗なガマの中でただ1人、黙々と骨を探し、土を掘る男がいる…。

沖縄戦から70年を迎える今年、戦後の復興は進み、現在の街並みからは、戦争の影を見ることもできなくなった。
しかし、アスファルトで覆われた土の下には今なお、沖縄戦で犠牲になった人々の遺骨が数多く眠っている。

「壕(ガマ)を掘る人=ガマフヤー」と自らを名乗り、30年以上にわたり遺骨収集を続ける1人の男性、具志堅隆松さん(61)。
彼はなぜ、土を掘り続けるのか、その姿を通し、「終わらない沖縄戦」と戦争を語り継ぐ新たな取り組みに挑む人々の姿を描く。