最高検が全国8カ所の高検で検察官向けの勉強会 「大川原化工機」の冤罪事件受け

最高検が全国8カ所の高検で検察官向けの勉強会 「大川原化工機」の冤罪事件受け

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 機械メーカー「大川原化工機」を巡る冤罪(えんざい)事件を受け、最高検は全国8カ所の高検で検察官向けの勉強会を実施しました。

 大川原化工機を巡る冤罪事件では、警視庁と東京地検の捜査の違法性を認めて賠償を命じた東京高裁の判決が確定しています。

 これを受け、8月に最高検が公表した報告書には「適切な検察権行使のための具体的な取り組み」の一つとして、検察官に向けた最高検主催の勉強会を実施するとしていました。

 勉強会は最高検の担当者が全国8カ所の高検を巡回する形で行われ、先月2日から約1カ月の期間で行われました。

 勉強会では、検証報告書を教材として検察官に向けて捜査や裁判での問題点などが説明されました。

 さらに、決裁する立場にいる検察官には継続的に部下の検察官に対して検証結果を踏まえた指導・育成を行うように指示が出されました。

 全国約2700人の検察官向けに行われた勉強会を終え、最高検の山元裕史次長検事は「検察権行使などについて報告書を読む以上の認識の共有ができた」と話しました。