逮捕されたのはクリニックを開業する医師の男でした。覚醒剤にコカイン、さらには合成麻薬を所持していたとみられています。
■「悩みがない人間はいない」コカイン所持か
コカインを所持していたなどとして逮捕・起訴されたのは川崎市の精神科医・増田章被告(44)です。
増田被告は横浜市にある精神科「ねむの木訪問クリニック」の院長でした。
増田被告(増田被告が院長のクリニックのHP)
「『なんでも話せる医者』を目指して日々頑張っております」
経緯については麻薬取締部によりますと、増田被告は今年1月、ブラジルから薬物が入った郵便物を川崎市内の自宅宛てに発送。荷物は翌月に成田空港に到着し、税関で検査したところ、コカインの粉末55グラムが見つかったということです。
コカインは木製のトレーの内部に隠されていて、税関はトレーの内部を取り外し、検査して発見したそうです。
その後、麻薬取締部が増田被告が川崎市内に契約しているマンションを調べたところ、複数種類の薬物が見つかりました。
驚くべきは、その種類です。
コカイン約3グラム、乾燥大麻約8グラム、MDMA約30グラム、複数の薬物が数グラムずつ。末端価格にして合わせて184万円相当だということです。
2022年に横浜にクリニックを開き、精神科の訪問診療を行っていた増田被告。
増田被告(増田被告が院長のクリニックのHP)
「私自身もそうであるように悩みがない人間はいません。誰にも何にも頼らず一人だけで生きていける人間もいません」
増田被告が院長を務めるクリニックは「理事長の不在により、診療体制の維持が困難だ」として、今年10月29日から休診となっています。
増田被告は麻薬取締部に対して「営利目的ではなく、自分で使用するためだった」と供述。
増田被告は単独犯とみられ、麻薬取締部は営利目的ではないとみています。



















