ここからは、気象予報士/河辺さんのおもしろ自然教室です。河辺さん宜しくお願いします。

河辺さん「宜しくお願いします。」

今日のテーマは、6/16が「世界 ウミガメの日」。ウミガメを大切にする気持ちを育み、その保護を呼びかける日。

河辺さん「はい。日本、そして沖縄って、ウミガメとの関わりあいという点では、ものすごく恵まれている環境にあります」

どういうことですか?

河辺さん「大きな海、大洋の西側の暖かめのエリアでウミガメは卵を産むんです」

じゃ、沖縄は最適ってことですか…?

気象予報士/テルさんの おもしろ自然教室#9「世界 ウミガメの日」

河辺さん「そうです!北太平洋のエリアで言えば、ほぼ、日本、沖縄だけでしか、産卵が無いってことなんです!赤ちゃんは、そこから1年ぐらい掛けて太平洋を泳ぎ流され、アメリカやメキシコの西海岸にまで渡ることが知られています。そこでゆっくりして、またゆっくり戻ってきて、日本付近で永らく暮らす。これがウミガメの基本形みたいですよ」

河辺さん「産卵の北限は、福島もしくは三陸辺り、そして能登半島近辺。和歌山、高知、鹿児島が有名で、特に屋久島がアカウミガメが一番産卵に来るところ。一方、小笠原と沖縄ではシーズンスタートの4月後半~5月辺りは同じくアカウミガメが多いんですけど、その後、段々アオウミガメが増えてきます。それから、タイマイも見られますが、これ全部絶滅危惧種です」

河辺さん「今、世界でウミガメは7種類いると考えられている内の1種類以外、6種類は絶滅の危機に瀕しています」

どうしてそうなってしまうんですか?

河辺さん「昔の乱獲/獲りすぎと、今は海岸付近の開発で、自然な状態の砂浜が激減していることが大きな原因になっていると思います」

河辺さん「沖縄ではふた月前から産卵シーズンがスタートしてます。ここからは、今月初め頃にできた、読谷村での産卵巣の紹介です」

気象予報士テルさんのおもしろ自然教室#9「世界 ウミガメの日」

河辺さん「まず、ここに、円いへこみと、山ぼこがあるのわかりますかね?ウミガメって砂掘って卵産むでしょ。100個以上産むのが普通ですけど。その後砂を被せる訳ですね。それで山ができます。なので、こちらが母亀の頭側。こちら後ろ側。全体をちゃんと平らにはして行かないので、朝ビーチに行くとわかるんですよ!但し、人が沢山来るビーチは、人も砂で遊んだあとが、同じ様に凹みと山ができるんで、結構紛らわしいです!」

河辺さん「そこで大事なのが、こちら、何か線がつながってるのわかりますか?カメの足跡と、ここ、真ん中はね、お腹を擦ってる跡です!人の足跡が多くても、このお腹を擦った跡があるとハッキリとわかります。亀の足跡と、「お腹を擦った跡」まで探せないといけない訳ですね」

これ、早い時間に見に行かないとなくなっちゃうんじゃないですか?

河辺さん「その通り。人があまり来ない内、潮が高まって来ない内が一番おススメです。今回の場合はね、足跡くっきりだったので、跡の影、形を良くみると、上ってきたコースと、降りて行ったコースも想像できました。それと、更に今回のは、先程の穴の所を実は一旦通り過ぎてて、さらに奥の方、上の方まで行ってるんですが、恐らく砂の固さとか石や草の混じり具合が気に入らなくて、ぐるっと戻ってから産卵した様です」

卵にとって少しでも良い場所を探そうと、お母さん亀は必死なんですね…。

気象予報士テルさんのおもしろ自然教室#9「世界 ウミガメの日」

河辺さん「ウミガメの保護活動をしてるChuramuraの与儀さんが、砂の柔らかいところはどこかと、卵を探し出してくれました。まるでピンポン玉の様な卵を確認ができたので、また優しく砂で埋めて、回りを囲って、足を踏み入れないようにと少し守った状態にしてあります」

河辺さん「Churamuraの隊員さんたちは、毎朝読谷中のビーチを、みんなで手分けして産卵パトロールしてます。私もその仲間に入れてもらって、私も担当のビーチを毎日パトロール、お散歩しています。で、今回のは、私たちよりも先に、この近くの土地をお持ちの国吉さんが発見されまして、そしてご友人の池原さんが、もしかしてこれはぁ!と私にご連絡を下さいました」

河辺さん「最後は、周辺を綺麗にして帰りました。みなさんも、今度ビーチに行くときは、円いへこみと山のコンビ、そしてお腹を擦った跡とその両脇の足跡のコンビ、探してみて下さい」

できれば朝早い方が良いわけですね。気象予報士の河辺照之さんでした。