金城アナ:気象予報士河辺さんのおもしろ自然教室です。河辺さん宜しくお願いします。

河辺さん:宜しくお願いします。

金城アナ:今日のテーマは、「春分」。

河辺さん:はい。最近はかなり暖かい日も多くて、土曜日には「春分」ですね。「春分」ってどんな日かわかります?

金城アナ:「昼と夜の長さが同じ日」。

河辺さん:うん。正解です!ま、すっごい細かいこと言うと、ちょっとだけ正確ではないんですけど、考え方として正解です。あとは、「太陽が真東から上がって、真西に沈む日」とかね。

気象予報士テルさんのおもしろ自然教室 #7「春分って?季節を読み解く」

河辺さん:宇宙からの視点で見ると、太陽と地球の位置バランスがこんなです。太陽の周りを地球が1年間で1周してます。上側が北半球で、北半球が太陽側に傾いてる時が、北半球の夏。ぐるっと周って反対側は、南半球の方が太陽側に向いています。「冬」それぞれのピークが、「夏至」と「冬至」。この「至」るっていうのは、「極み」っていう意味です。「夏の極み」「冬の極み」です。

河辺さん:で、その中間が「立春」と「秋分」です。更に中間点を取ると、それが「立春」や「立夏」で、「立春」から「立夏」の間が春で、前半と後半に分ける点で「春分」なので、土曜日からは春の後半が始まるわけです。「立秋」から「立冬」の間が秋で、前半と後半に分ける点で「秋分」です。

河辺さん:ここで「南中高度」って言葉を紹介したいんですけど、一日の中で太陽がぐーっと上がってくるとき、お昼に一番太陽が高くなってる時の角度が、南中高度です。夏至は6月の下旬、太陽がぐーっと高く上がって、那覇では、87度の角度まで太陽が上がってきます。

金城アナ:じゃ、ほぼ真上ですね。

河辺さん:ホントに真上ですね。これが太陽からの熱をしっかり伝えて、暑くなるそもそもの理由。

河辺さん:一方冬は、12月下旬、太陽は40度ぐらいまでにしか上がってこないんです。これが、日の当たりの効率が悪くなって、冬が寒い原因です。でもですよ、この時が夏の一番暑い時期ですか?冬の一番寒い時ですか?

金城アナ:いや、夏の暑さで言えばもっと後ろ、7月8月頃、冬も1月、2月が一番寒い印象です。

気象予報士テルさんのおもしろ自然教室 #7「春分って?季節を読み解く」

河辺さん:はい。那覇の最高気温のグラフを合わせてみると、一番暑いピークは、7月下旬から8月頭頃、ピークは1か月も後ろにズレるんですよ。

河辺さん:冬の寒さのピークも、12月下旬じゃなくて、1月下旬から2月の頭ぐらいが一番寒い時期です。このズレの原因は、地面が温められてくるのにそれだけ時間が掛かるって言うことです。これ、温まるのも、下がっていくのも同じです。

金城アナ:これ、他の地点はどうでしょうか。

河辺さん:沖縄以外の気温も調べてみましたよ。中国北京で気温が一番高くなるのは、那覇の1週間ぐらい前。

金城アナ:北京の方が緯度は高いですよねぇ。

河辺さん:そう!これね、北京の方が、回り中地面で囲まれているから、海水で囲まれている那覇より気温の上りが早いんです。

河辺さん:東京は那覇の1週間ぐらい後です。那覇も東京も「海」に覆われているわけですが、東京のが緯度が高い分、海水が温まってくるのに余計時間が掛かるからと考えられます。

河辺さん:北京はね、緯度が高いわけですが、周り中地面の方が早く温まるんです。

河辺さん:では、海水温はどうなのか、美ら海水族館が毎週測っている海水温調べてみました。なんと、気温よりもさらに1か月、タイムラグがあるんです。

河辺さん:よく、「暦の上では今日から春」とか「今日から秋」と言われて、すごいズレを感じるじゃないですか。元々中国でできた暦だからだとか、新暦と旧暦に1か月ぐらいのズレがあるからという方が多いですが、実はね、ここまでの話が一番の理由で、「立春」とか「立秋」とかは太陽との位置関係で決められていて、でも、実際の気温は、そこから1か月も遅れてくるから、というのが本当の原因なんです。

河辺さん:なので、暦の上では「今日から春」です、って言われても、「えっ?」ってなるんです。

気象予報士テルさんのおもしろ自然教室 #7「春分って?季節を読み解く」

河辺さん:さぁ、これから1、2週間の間に、ほとんどのところが「海開き」になりますね。今の話から考えると、「太陽の位置は春後半」「気温はまだ春の前半」「海水温はまだ冬の後半」なんですよ。

河辺さん:私としては早く皆さんが海に遊びに来てくれた方が嬉しいんだけど、今の時期海に遊びに行くなら、「なるべく、よく晴れた日を選んで」「温かいお湯を浴びられる準備をするとか」「濡れた身体を直ぐタオルで拭いて乾かすとか」「温かい飲み物を準備する」などといった、私からのアドバイスです。

金城アナ:ダイビングのインストラクター河辺さんとしての、今海に遊びに行くならという情報ですね。以上、河辺さんの「おもしろ自然教室」でした。