病と闘う仲間と共に

チームには、病と闘いながらプレーする選手がいます。彼を支えるのは大切な仲間たちでした。

めざせ甲子園!(4) 西原

「みんなで一つの目標に向かっていく」その意味を込めた「一心」という掛け声から練習が始まる西原高校。

「一途一心」「一発勝負」をテーマに掲げてきたチームに、この春新たな合言葉が加わった。

めざせ甲子園!(4) 西原

藤井智監督「今チームで掲げているのは『百発百中』」

比嘉竜希主将「練習から『百発百中』でやるようになっています」

秋・春ともに2回戦敗退の西原。敗因となった勝負所でのミスを無くすには練習では100回やって100回成功させなくてはならない、その覚悟が込められている。この合言葉はこんな所にも。

めざせ甲子園!(4) 西原

比嘉結野マネージャー「これティーボールなんですけど、練習中にティーボールを打つ時にこの文字見ながら打ってボールから目を離さない練習に使います」

渡慶次リミマネージャー「(Q:どんな文字を書いているんですか?)マネージャーの思いを込めています」

めざせ甲子園!(4) 西原

さらに、メジャーで活躍する大谷翔平選手が高校生の時に取り組んでいたものとして話題となった81マスの目標達成シートにも取り組み、個々の課題を明確化している。

2回戦突破、そしてその先へと士気が高まる西原ナイン。しかしこの日、ある選手の姿がそこにはありませんでした。

めざせ甲子園!(4) 西原

最初の取材からおよそ1か月後、ベンチに座り練習を見ていたのは、田場一志君。

田場一志選手「もう少しやりたいとか、ただやりすぎたら体調を崩したりとか、なかなかうまくいかないですね」

小学校から野球を始めた田場君。当時からピッチャーとして大好きな野球で活躍していた。ところが小学5年生の時、体育の授業中に転倒し後頭部を強打。激しい頭痛やめまいなどを引き起こす「脳脊髄液減少症」を発症。一時は歩くこともできない状態となった。

田場君(2015年当時)「一番は野球したいですけど、まず学校に行けるようになりたいです」

その後、懸命なリハビリと周りの支えのおかげで野球ができるまでに回復した田場君。しかし、練習は日々の体調を見ながら。特に、梅雨の時期などは気圧の影響もあって頭痛が激しくなり、取材をしたこの日も練習は断念。

田場一志選手「もう少し自分ではできるって思いとなかなか実際にはできないというのがあって」

そんな田場君を支えるのが、ともに野球をしてきた仲間たち。

比嘉竜希主将「みんなで『大丈夫か?』とか体調を聞きながら田場を支えるようにやっています」

めざせ甲子園!(4) 西原

西銘抄鯉選手「一緒にベンチに入ろうって言ったこともありますし、一志もできる限りの練習で入りたいって言ってます」

仲間の暖かい支えもあって、体調の良い日は大好きな野球に精一杯取り組む田場君。その姿はナインの刺激になっている。

國吉健太選手「一志は体が万全ではないのに頑張っているので、一志よりも頑張らないといけないと思っています」

めざせ甲子園!(4) 西原

比嘉竜希主将「球際とかボール飛んできてもヘッドスライディングとかを田場はするんで、そこは自分たちも頑張らないとなって田場に気付かされるところもあります」

めざせ甲子園!(4) 西原

田場一志選手「(仲間が)いなかったら、多分学校すら来られていなかったんじゃないかと思っているので、大事な存在です。(野球は)仲間と一緒に過ごせる大事な時間だと思います」

大切な仲間と迎える夏。心を一つに、西原ナイン、100回の夏の物語が始まる!

『100回大会出るぞ!しゃあ』

めざせ甲子園!(4) 西原