在沖アメリカ海兵隊員の男が酒を飲んで軍のトラックを運転し対向車の男性を死亡させた事故から2週間。軍の車両管理についてアメリカ軍は「鍵を持ち出せる状況だった」と話したことが分かりました。

11月19日に起きた海兵隊員による飲酒運転死亡事故を受け、県議会では先週、海兵隊の県外・国外への早期移転などを求め、抗議決議と意見書を全会一致で可決。

米兵飲酒死亡事故で県議会が抗議

12月4日、議員らが海兵隊の司令部に直接抗議しました。抗議決議には、今後、凶悪犯罪を起こした軍人・軍属の司令官と上司を更迭することを求めることも盛り込まれましたが、これについて軍の担当者は、「個人が公務外で起こしたことだ」と反発したということです。

ただ、事故を起こした車の管理について、容疑者が車の鍵を「持ち出せるような状況を作り出してしまった」と述べたということです。

米兵飲酒死亡事故で県議会が抗議

議員らはその後沖縄防衛局にも同様に抗議しました。抗議要請の後、仲宗根悟県議は「良くない兵員の1人が(鍵を)持ち出していった、というような説明でしかなくて。一体全体こういう(管理)体制のありかたそのものというのを、私たちは問いたいんだと」話しました。

中村アナウンサー「事故から2週間が経ちましたが、まだ多くが謎のままです。取材している久田記者に聞きます。「鍵を持ち出せる状況だった」という話が出てきましたね」

久田記者「はい、飲酒運転という個人の問題だけでなく、公用車の管理体制も事故の背景として問われそうです。まずこの事故車の映像を見てください。右前方に「FE」という文字が見えます。県内の基地に勤務する人によりますとこれは、建物や設備の維持管理を任務とする、「ファシリティエンジニア」という部隊の頭文字で、基地ごとに置かれています」

米兵飲酒死亡事故で県議会が抗議

久田記者「通常、この部隊では、専任の配車係が、その日の仕事の指示書と一緒に、車両の鍵を渡すそうで、勝手に鍵を取ることはできないそうです。ただ比較的小さな基地では、使う車両や時間を紙に記入すれば、すぐに鍵を借りられたり、事務所にいる人に声掛けするだけで済む場合もあるということなんです」

伊波アナウンサー「4日、県議会議員らに説明されたのは、「持ち出せる状況を作り出してしまった」という内容でしたよね」

久田記者「容疑者が鍵を盗んだのか、仕事中に持ち出した車を返却しなかったのか、状況は定かではありませんが、管理が不適切だったことを認めていますよね。アメリカ軍は、今回の死亡事故について、個人の過ちとして問題を終わらせるのではなく、ずさんな管理が背景にあるのであればしっかり改善して県民に説明してほしいと思います」