あす判決 NPO代表殺害裁判が問うもの

去年沖縄市でNPO法人代表の女性が殺害され現金などが奪われた事件の裁判は、あす被告の少年に判決が出されます。

なぜ事件は起きたのかこの裁判から考えます。

弁護士「小さい頃は盗んだお金を何に使っていた?」少年『自分が遊ぶお金と、友だちにおごるため』

弁護士「なぜおごるの?」少年『ただおごっていたが、振り返ると歓心を誘う為に』

今回の裁判を傍聴していたのは、全国で200件以上の少年事件を取材したノンフィクション作家の藤井誠二さん。藤井さんは、この少年が人間関係を築くのが苦手で、そのしがらみから逃れるため度々、県外に出ていたことを重く見ています。

藤井誠二さん「今回傍聴を続けてみて、加害者の少年が元々沖縄から逃げ出した理由は、厳しい上下関係がいやで逃げ出した。成人式の準備会に来なかったとか何とか。まそれを許せないという風にして同級生から責められると。この問題は強盗殺人事件なんだけど、裏を返せば教育問題というか。その中で、苦しい思いをして、逃げだしたくても逃げ出せないような子どもがいて、そういった子どもの1人だったのかなという印象は受けました」

また、藤井さんは裁判では対応できない少年の今後について問いかけました。

藤井さん「少年事件の場合は、少年法の理念も弁護人から出ましたけれど、少年ならではの未熟さとか、それをゆえに大人よりも一等減じると言ってました。それは確かに少年法にはそう書かれているけど、先々の更生可能性が高いといっても、誰がそれを責任もってやっていくのか。再犯をしないようにどういう対処していく方法が用意されているのか、(社会としての議論が)抜け落ちている」

子どもたちの居場所づくりに尽力していたNPO代表の女性が殺害された事件の裁判。少年に判決が下されるのはあすです。