美里工業「名将と最後の夏に甲子園へ」

選手たちにはこの夏、譲れない思いがありました。

県立高校の休校措置が解除された先週月曜日。部活動が再開された美里工業。連日の雨でグラウンドコンディションが悪く、トレーニングメニューが中心となりましたが久々の全体での練習に、選手たちの表情はどこか晴れやか。

具志隆希選手「久々の全体での練習ということで残り少ない時間をしっかり意識高く持って全力で練習していきましょう」

美里工業「名将と最後の夏に甲子園へ」

松田大翔選手「久しぶりにみんなで集まって練習ができて色々な会話もできたので良かったと思います」

平良月選手「みんなとやっていると、きついトレーニングでも頑張って乗り越えきれるので」

仲間と練習できる喜びを改めてかみしめたナインたち。第4シードとして、この夏に挑むチームの武器は「走塁」春季県大会では3位決定戦を含め6試合で20盗塁。果敢な走塁でこの夏も次の塁を狙います。

神田健斗選手「塁に出て積極的にバンバン走っていきたい」

そう語る神田健斗も足を絡めた攻撃を牽引する1人。そんな彼には目標とする存在がいました。

神田健斗選手「お兄ちゃんに良いと勧められたのでここ(美里工業)に来ました」

美里工業「名将と最後の夏に甲子園へ」

現在外部コーチとして、選手たちを指導している兄の大輝さん。2014年に美里工業がセンバツ初出場を果たした際に2番センターのレギュラーとして活躍しました。

そんな兄の背中を見て、美里工業にやってきた健斗君。今は兄と同じセンターを守っています。

神田健斗選手「(センバツを)見に行ったんですけど、輝いていてかっこよかったです。あとお兄ちゃんを超えるというかお兄ちゃんよりももっとチームで活躍できるようになりたいです」

神田大輝コーチ「正直弟の方がセンスもあって、悔しいが自分の中では負けを認めているかなとその分期待はしているので。兄弟で目指せる最初で最後の年なのでやっぱり意識しながら美里工業初めての夏の甲子園を目指して頑張りたいと思っている」

そんな大輝さんに加え神谷監督の浦添商業時代の教え子である大湾達矢さんも投手コーチとして指導にあたっています。OBも一体となってこの夏に挑もうとしている美里工業。そこには特別な思いがありました。

神田大輝コーチ「神谷先生が美里工業に来て約10年となる中で今年がラストの年で弟がちょうど最後の3年生ということで少しでも力になりたいと思って今回外部コーチとして引き受けた」

神谷嘉宗監督。八重山や前原、中部商業などを経て2008年には浦添商業を率いて夏の甲子園ベスト4。美里工業ではチームを学校史上初のセンバツ出場に導きました。

美里工業「名将と最後の夏に甲子園へ」

神谷嘉宗監督「甲子園は素晴らしいところあの場所に全ての高校生を連れていきたいけどそういうわけにもいかないので毎年一緒に一年間頑張った子どもたちは一緒に行きたいなという夢は持っている」

その指導の根底にあるのは「自立・自律」得意の機動力野球も基本はノーサインで選手たちの判断に任せているほか、大会のベンチ入りメンバーも選手間の投票で選ぶなどの取り組みをしています。

今の美里工業の選手の中にも神谷監督の野球に憧れて、集まってきた選手が多くいます。

松田大翔選手「浦添商業の時の神谷監督を動画などで見て神谷先生の元で野球がやってみたいと思いました」

平良彗悟主将「自分もこの高校で甲子園に行きたいという気持ちでここを選びました」

積み重ねてきた指導歴は43年。その神谷監督がこの夏を最後に、退任することが決まりました。

神谷嘉宗監督「高校野球というのはこの夏の大会が、毎年が勝負なので、一年一年その積み重ねで43年経ってしまったということで今年も一年の最後の仕上げとして集大成として頑張りたい」

大会の開幕まで1週間を切った27日、美里工業では父母会によるささやかな激励会が開かれました。それに合わせ今月19日に66歳の誕生日を迎えた神谷監督のお祝いも。

美里工業「名将と最後の夏に甲子園へ」

平良彗悟主将「(保護者会にて)今大会で自分たちも神谷先生も最後の大会となるが小学校のころから積み重ねてきた野球を野球の集大成を必ず見せられるように絶対に優勝するので今大会も宜しくお願いします。みんなで甲子園に行きましょう」

士気が高まる中で迎える、美里工業での最後の夏。神谷監督からは、力強い言葉がチームに贈られました。

神谷監督「夢は見るのではなく叶えるためにある。小さいころから憧れてきた甲子園を必ずつかみ取りましょう」

小さい頃から夢見てきた甲子園。美里工業ナインのその夢には今、大きな思いが加わっている。

平良月選手「監督が最後なので甲子園に連れていって終わりたいと」

松田大翔選手「神谷先生を最後甲子園に連れていけるように頑張りたいです」

監督とともに夢の甲子園へ。この夏への思いはどこにも譲れない!

平良彗悟主将「しっかり最後の夏甲子園に向けて勝ち上がっていきたいです」

神田健斗選手「チーム一丸となって一戦一戦全力で戦って甲子園に行きたいです」

神谷嘉宗監督「1年1年この夏が集大成なのでゴールなのでいつものように頑張ります」

甲子園行くぞ!おう!

美里工業「名将と最後の夏に甲子園へ」
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