甲子園春夏連覇から10年 元球児が語る甲子園

元球児が語る甲子園

きのうから2日連続でお伝えしている興南高校甲子園春夏連覇から10年の特集です。きょうは10年前の8月21日、甲子園で連覇を達成したあとの忘れられない光景、そして偉業を成し遂げた元球児たちのこれからへの思いを聞きました

甲子園春夏連覇から10年。この節目に当時を振り返ってもらおうと母校に集まってもらったのは、不動のエースとして活躍した島袋洋奨さん、6番・キャッチャー、山川大輔さん、1番・セカンドの国吉大陸さんの3人。

我如古主将(当時)「沖縄県民みんなで勝ち取った優勝だと思っているので、本当にありがとうございました!」

ちょうど10年前の8月、沖縄の悲願を達成した選手たちには忘れられない光景があったと言います。

甲子園春夏連覇から10年 元球児が語る甲子園

島袋洋奨さん「満員ですごい人の数で、こんな人の中で野球をやることはないんだろうなって思った部分もありましたし、試合を終わった後にまさかウェーブが起こるとは思っていなかったので」

それは本来甲子園では禁止されている「ウェーブ」でした。

山川大輔さん「その時のアルプス、スタンド中が興南高校一色になっていたので、甲子園にいるんですけど沖縄に帰ってきたような感じもしました」

さらに凱旋後も、フィーバーは続きます

甲子園春夏連覇から10年 元球児が語る甲子園

国吉大陸さん「前年が1回戦負けで帰ってきた時の空港の様子も頭にあるので。それから1年、優勝ってすごいなって思いました。優勝するとはこのことなんだなって。頑張ってきた甲斐があったなと、那覇空港で喜んでいる県民の皆さんを見て改めて思った瞬間でした」

我喜屋優監督「深紅の大優勝旗を沖縄にお連れすることができました」

甲子園春夏連覇から10年 元球児が語る甲子園

沼尻アナ「春夏連覇したことがその後の10年に生かされたこと。逆にそれをしたことで苦労したこともあるのかなと思うんですけど」

島袋さん「僕は進学してプロに行けた部分も甲子園優勝がなかったらないだろうなというのがたくさんあるので、その経験が良いことにつながって、今まですごしています」

山川さん「自分の場合は就職して社会人野球という野球を続けることになったんですけど。春夏優勝した中でも大人の野球のレベルにその時は全然達していなかったというところで、もっと勉強しないといけないと改めて感じました」

国吉さん「公認会計士の受験勉強している時に、春夏連覇をしたことの自信とかが力になって、自分はやればあの時はできたから、昔の自分にできて今の自分にできないことはないなと考えられる」

彼らにとってその後の力にもなった春夏連覇。その一方で、今年は甲子園出場のチャンスさえなかった年でもありました。夢を失った高校3年生たちへの思い、そして、3人の今後の目標を聞きました。

甲子園春夏連覇から10年 元球児が語る甲子園

山川さん「10年前は春夏甲子園に出て優勝した経験もあるんですけども、その10年後が甲子園ができていないということは想像もつかなかったので」

興南高校春夏連覇から10年となる今年、新型コロナの影響で史上初めて春夏甲子園が中止となりました

島袋さん「僕たちもそこを目指して高校のみならず、小さい時に高校生を見て憧れた場所だったので、今年の高校3年生には僕らが口で言うのは簡単ですけど、本当に悔しい思いをしただろうなと思います」

国吉さん「僕は(県独自大会の)決勝戦をずっと見ていたんですけど、甲子園はない中で選手たちがすごく野球を楽しんでやっている姿が見れたので、そこはほっとした。僕たちが思っている以上に、高校生たちは前向きな気持ちで頑張っているなと思ったので、これから社会人の仲間として、今の高校3年生たちが入ってくるわけなので、社会人の先輩として、どういう考えだったのかとか同じ事務所に入ってきた時とか聞いてみたいなと思います」

島が沸いた「興南高校春夏連覇」から10年。偉業を達成した選手たちは、その自信と誇りを胸にそれぞれの道を歩み続けます。

国吉さん「今までは野球選手として見られてきたんですけど、これからは仕事人として、職業で尊敬される人になりたいと思っています」

山川さん「野球を通して自分が教える立場になった時に、自分の教え子たちが高校野球の発展にどんどん活躍してくれたら自分も高校野球に恩返しできたなと思えるので、社会人としても野球を通していろいろなことを伝えていけるように(したい)」

島袋さん「まず指導者として動けるように、学生指導の回復を目指すことと教員免許を取得することが今の目標。我喜屋監督からいろいろと教わったこともありますし、そういうものを僕がこれから伝えていきたいという思いもある。僕もまだまだ野球を離れて、仕事は1年生なので、学校の生徒と成長しながら頑張っていきたい」

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