八重山農林「考え続けた野球への姿勢」

去年の秋、旋風を巻き起こすも21世紀枠の推薦から漏れた八重農。チームには「野球に対する姿勢」を考え続けた日々がありました。

めざせ甲子園!八重山農林

去年の秋、選手わずか12人ながら決勝まで上り詰めた八重山農林。優勝こそならなかったものの、土壇場9回2アウトから5点差を追いつく粘りを見せるなど、旋風を巻き起こした準優勝でした。

この春にはマネージャーを含めて1年生9人が入部し、部員も20人を越え、活気づくチーム。しかし、秋の大会以降は苦しい時期が続いていました。

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大浜圭人主将「21世紀枠から外れた時も本当になんでって感じだったんですけど」

秋の快進撃によって21世紀枠でのセンバツ出場への期待が高まっていた八重山農林。しかし、結果は推薦漏れ。落胆は大きかったものの、チームは野球以外の生活も見直していこうと、清掃活動やイベントの運営ボランティアなどに積極的に取り組んできました。

久貝悠斗選手「周りから応援されるようなチームにならないといけないので」

さらに今年の春季大会ではシード校ながら初戦で敗退。そこでも自分たちの中に敗因を見出していました。

上江洲伶生選手「余裕で勝てるだろとかみんな思ってたと思うんですけど、実際負けて、このままじゃダメだということでもチーム全体で気持ちを改めました」

苦しいことにもその原因を自分たちの中に見出そうと真摯に向き合ってきた八重農ナイン。そこにはある出来事がありました。

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チームの扇の要、キャッチャーの岡本好人くん。大阪の出身ですが、2017年の夏に県でベスト4入りを果たした八重山農林を見て、ここで野球がしたいと親元を離れてやってきました。しかし…

岡本好人選手「なぁなぁで野球をやってるっていうのがちょっと自分としては嫌な感じだったんで、そこが退部っていう気持ちになったんだと思います」

新チームが始まったばかりの去年の夏、野球部を辞めることを決心した岡本くん。その理由はチームの「野球に対する姿勢」でした。

他の選手たちは仲間を1人失うかもしれない危機に直面し、自分たちを真摯に見つめ直しました。

親里大翔選手「練習も声を出さなかったり、色々ダラダラしていた部分があって」

久貝悠斗選手「一つひとつ決まり事とか作って、朝の清掃の時間をちゃんと守るとか、グラウンドでは走るとか決めて」

その後、仲間や監督らの説得もあり、チームへと戻ってきた岡本くん。その野球への姿勢は今もチームの原点となっています。

上江洲伶生選手「とても野球にストイックで、自分に厳しくて、仲間にも結構厳しくできるところもあるので、そこは尊敬します」

大浜圭人主将「本当に岡本にはチームに気付かしてくれてありがとうって感じです」

そして今、岡本くんの目には仲間の存在が頼もしく映っています。

岡本好人選手「(以前と)全然違いますね。やっぱり勝とうというのが練習やってても伝わってきて、自分ももっと頑張ろうという気持ちになります」

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そんな岡本くんのキャッチャーミットには感謝を意味する“報恩謝徳”という四字熟語が記されています。

岡本好人選手「受けた恩に報いる、感謝するって意味を込めて入れました。去年の夏辞めようとしたときに止めてくれた周りの人たちにも恩を感じます。恩に報いるために夏をしっかりやって、高校野球をやり遂げたいっていう気持ちです」

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仲間を失いかけて気付いた「野球への姿勢」。苦しい時期も乗り越え絆を強めた八重農ナインが秋にはあと一歩届かなかった頂点を目指す!

親里大翔選手「決勝までこのチームのみんなで行って、笑顔で終われる大会にしたいと思います」

大浜圭人主将「目標は本当にもう一度、決勝の舞台に立つことです」

「絶対勝つぞ!」

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