2月22日(月)よる7時放送

konomichi

「日本兵に壕から追い出された、これは事実だ!」ある沖縄戦体験者の怒りの言葉は、ひとりの元日本兵に向けられていた。沖縄戦を生き抜いた元日本兵・近藤一さん(96)だ。「沖縄戦で戦ったのは悪い日本兵だと言われるのは残念で仕方がない」そう涙を流す近藤さんには、沖縄戦から71年がたつ今、どうしても伝えておきたい思いがあった。戦争を知らない若者のひとり、QAB報道記者の「私」(大矢英代)は、近藤さんとの出会いをきっかけに過去の沖縄戦と向き合い始める。

一方、安保法が成立した去年、反戦の声を上げ始めたひとりの大学生と出会う。玉城愛さん(21)は戦争を知る祖父の体験を受け継ぐため、ずっと聞けずにいた「ある質問」を祖父にぶつけた。

過去から今を見つめる近藤さん。現在から過去を探求する玉城さん。世代を越えたふたりを取材する「私」にはやがて、沖縄戦という過去から現在へと続く「道」が見えてくる。

軍民あわせて約20万人が犠牲になった沖縄戦、それは何のための戦争だったのか。「私」がその答えを求めて向かったのは長野市松代。そこで目撃したのは沖縄戦が「捨石作戦」といわれるある極秘計画の実態だった。

沖縄戦から71年、集団的自衛権行使を可能とする安保法成立後の今、私たちが生きるこの道の先にあるものとは。