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14-09-02-08

認知症患者や精神障害者などが制作した作品の展示会が2日から県立博物館・美術館で始まりました。

この展示会は、作業療法の一環として制作された作品を紹介しようともとぶ記念病院が企画したものです。

会場には、自由な素材と色使いで表現した68組の作品が展示されています。こちらの2枚組の作品は、縦30センチ、横180センチ。油性ペンと貼り絵で制作した点描画で病院の敷地内にある「ガジュマル」を8人ほどで制作しました。

またこちらは、40点の手編みの帽子で森の中の彩の豊かさを表現した、「深い森の小さな帽子屋さん」そのほか、葉っぱを使って白い紙に色を載せた「花に風」、これは、認知症の患者を抱える家族の心のケアのため制作されました

病院では作品を制作することで、生活にリズムができたり、感情を出しやすくなったりすることが期待できると話しています。

もとぶ病院の作業療法士桑江良貴さんは「(病気や障害を持った方でも作品制作により)一つ楽しみができたりとか、できることがあったりとか。新しい時間を過ごせるような部分ができるのを知ってもらえたら」と話しています。

作品を発表した人たちはまた2015年も作品を作りたいと話していると言います。この展示会は、9月7日まで開かれています。