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土砂投入3カ月 安全性疑問の新基地 工事長期化へ

新基地建設が進む名護市辺野古で土砂の投入が始まってから3月14日でで3カ月となりました。

14日、辺野古沿岸部では最初に埋め立てる工区6.3haのうち既に3分の1近くが土砂で埋められている様子が空から確認できました。

久田友也記者「辺野古上空です。沿岸部の埋め立てが進められている様子が確認できます。南側の隣の工区でも今月25日に土砂の投入が開始される予定です」

政府が土砂投入に着手して以降、新基地の安全性や、工事の技術的な困難さを示す状況が次々に明らかになっています。

3月、名護の東海岸の地質を調査した専門家は、新基地予定地周辺を通る2本の断層の周辺で堆積物が異なることから、この断層が活断層である可能性が高いと指摘し、国に本格的な調査を求めました。

そして。ヘリリポート「まだ工事が進んでいない大浦湾側です。工事は本来この大浦湾側から始まるはずでした」政府は、大浦湾側の一部の軟弱地盤の改良のため、およそ7万7千本もの砂杭を打ち込む工事を計画していることを明らかにしました。その工事だけで少なくとも3年8カ月かかるとしています。

日米で「2022年度またはその後」と合意した普天間基地の返還が大幅に遅れることは確実で、辺野古へのこだわりが普天間基地の事実上の固定化につながる恐れが高まっています。