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辺野古県民投票で示された埋め立て反対7割の民意に対し、安倍総理大臣が「真摯に向き合う」と話してからわずか3日です。3月4日、政府は辺野古の新基地建設に向け、新たな護岸の工事を始めました。

沖縄防衛局は、3月4日朝から名護市辺野古の大浦湾側で、「K8」と呼ばれる新たな護岸の工事に着手したことを明らかにしました。K8護岸は計画通りに完成すれば、全長は515メートルになります。

今回のK8護岸について環境団体からは「完成すれば、海流に影響を与える可能性があり、サンゴだけでなく生息する生物にも大きな影響を及ぼす危惧がある」として工事に反対の声をあげていますが、沖縄防衛局は、「水の濁り等によるサンゴへの影響はない」と話していて、今回はサンゴに影響のない250メートルまでの工事を予定していると話しています。

辺野古で抗議する人は「『県民に寄り添う』という言葉が本当に口先だけの言葉で終わらさせてしまっているというところに、寄り添う姿が全く重ならない」と話しました。

3月1日、玉城知事は県民投票の結果、約7割が埋め立て「反対」の意思を示したとして、直ちに工事を止めるよう安倍総理に直接訴えたばかりでの4日の護岸工事の着手。沖縄の声に立ち止まることもしない政府の姿勢に、県内の反発は必至です。

今回のK8護岸工事の着手について上京中の玉城知事がさきほどコメントし、工事の中断を改めて求めました。

玉城知事「私たち沖縄県の態度というか見解は変わりません。このような工事を強行している姿勢は多くの国民からも疑問の声が広がるばかりだと思います。ですから工事を中断して真摯に協議に応じていただきたいと思います。」