2019年2月18日 18時50分

Qプラスリポート 静かな夜を返して 嘉手納「爆音」撮り続ける男性

静かな夜を返してほしいと、嘉手納基地の騒音被害の実態を撮影し、ネットにアップしている男性がいます。撮影し続けて6年。男性を突き動かすのは何なのでしょうか?岸本記者のリポートです。

嘉手納町に住む、福地義広さん。6年前から自身で撮影した動画の映像をインターネットにアップし続けています。

福地さん「明らかに健康に被害を及ぼす爆音であるし、もうこの音は人権侵害をはるかに超えていると思いますね。政治家や国民が動かないのは、この状況を知らないからだと思うんですよね。」

基地の騒音に関する動画は、これまでに4000本にのぼります。3年前の10月。午前3時に撮影されたこちらの動画。騒音は100デシベルを記録しました。

福地さん「あれはすさまじかったですね。私も二日連続起こされましたので。夜中に100デシベルですから、たぶん起きなかった人の方が少なかっただろうと思います。」

嘉手納基地周辺では、早朝夜間にアメリカ軍機が住宅地上空を飛行。戦闘機から出る騒音に、基地周辺に住む住民たちは長年、悩まされています。住民らは、これまでに健康被害の補償と早朝夜間の飛行差し止めを求め、3度の集団住民訴訟を起こしました。

これまでの集団訴訟で、裁判所は、住民らの健康被害を認定。国に対し、およそ2万2000人の原告団らに、およそ302億円の損害賠償を支払うよう命じました。しかし、早朝夜間の飛行停止差し止めについては、米軍飛行場の運用は日本政府の支配が及ばないとするいわゆる「第三者行為論」で請求を退けました。

福地さん「飛行機が飛ばなくなって静かになるのを住民はじっと待つ以外ないという状況なので。そういう状況…(飛行機が頭上を飛んで中断)。声も聞こえない状況になりますけどね。どうしようもない。これは音が消えるのを待つ以外ないというのが嘉手納住民の状況。」

福地さん「もう怒りしかないですよね。怒りもあるんですけど、その怒りを通り越して無力感に嘉手納町民や嘉手納基地周辺住民は、無力感にさいなまれていると思いますよ。」

「静かな夜を返してほしい」。福地さんの願いはただそれだけです。

福地さん「正直なところ政治が何もできないというところは、情けないなという感情がやっぱ出てきますね。それを何とか変えたいというのが今の気持ちであり、そのために今行動しているというところですね。」

福地さん「(Q.今の一番の願いは何ですか?)まず我々が求めている夜間の飛行の差し止めですね。少なくとも夜だけは静かに寝かしてくれというところがまず、大きな我々の願いでありますし、訴えている内容だということですね。」

3度目の嘉手納爆音訴訟。9月に司法の判断が下されます。

福地さんは、6年前から1日2本のペースで、動画をアップし続けています。福地さんの動画はYouTubeで「yyoshihiro fukuchi」と検索すると見ることができます。

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