※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
県民投票 県政与党が「3択案」で合意

2月24日の全県実施に向けたタイムリミットがギリギリの中、急展開です。辺野古新基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票は22日夜まで賛否、2択での実施を求めていた県政与党会派が、23日、3択での実施に合意しました。

照屋大河県議は記者の質問に「2択から3択への条例改正において」「県議会での前回一致での議決が認められるのであれば柔軟に対応したい」と話していました。

県議会の与党会派は23日午後3時ごろ記者団の取材に応じ、辺野古埋め立ての賛否を2択で問う今の条例から3択への変更を認めることを表明しました。

共産党を除く与党会派では22日夜まで、「3択にしても不参加の5市が参加するかは不明瞭だ」などと3択に否定的な意見が大勢でした。

しかし、県は22日、不参加を表明している5市に対し、投票の選択肢を「賛成」「反対」「どちらでもない」の3択にすることを条件に参加を打診。

県民投票の実施主体となる県も3択を容認する姿勢が伝わったことで、与党の立場は苦しくなっていました。3択案となった場合の不参加5市の態度が定まらないなか、全県実施を優先しての3択容認となった与党会派。

2月24日の実施日に変更はない見込みで、今後は不参加5市の迅速な判断が求められる状況です。

取材にあたっている久田記者です全県実施の可能性が残りましたね。

久田「はい、しかし関係者の立場は依然バラバラで、状況は予断を許しません。土壇場で3択を提案した公明党、それに対して県民投票運動を始めた市民グループも容認、さらに県が3択を模索して5市の説得を始めました。また自民党は県民投票自体の「仕切り直し」まで要求しています」

現状の「2択」が、かき消されていますよね。

久田「そうなんです。まだ3択が確定したわけではありません。全県実施を目指す世論もあるなかで2択にこだわり続ければ、逆風が吹きかねなかった与党が何とかまとまったに過ぎません。参加を拒否している市のうち、うるま市の島袋市長は、きょう改めて「4択」を主張する文書を県に送っていますし、不参加の市がすべて県民投票に参加する担保はありません。不参加を表明した5市の対応によってはこの先も混乱がありそうです」

以上久田記者でした。