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陸自配備で地元への説明会

石垣島で進められている陸上自衛隊の配備計画、配備が予定されている地域で地元住民への説明会がまもなく始まります?石橋記者に伝えてもらいます。

石橋記者「説明会が行われる健康福祉センターです。始まるまであと5分を切っていますが、参加する地元住民の姿はほとんどなく、閑散としています。パイプ椅子は100席用意されていますが、人より椅子が目立ち、説明会をする沖縄防衛局の職員の方が多いといった状況です」

キャスター「なぜ…こんなことになっているんですか?」

石橋記者「地域の住民たちの多くが陸上自衛隊の配備計画に反対しているんです。地域の声を取材しました」

この陸上自衛隊配備計画は島の中心部にあたる平得、大俣地区のおよそ46ヘクタールの土地にミサイル部隊など500人以上を配備するというものです。

石垣市の中山市長はことし7月、計画の受け入れを表明しました。それを受けて国は来年2月にも、工事に着手する構えです。

しかし予定地になっている場所は、生活用水や農業用水の水源であることも住民たちの調査でわかりました。地域の不安が払しょくされず、合意がないまま進められる計画。きのうは抗議集会も開かれました。

開南公民館・小林丙次館長「着工を急ぐあまりに、ごく一部の配備推進派の住民を担ぎ出してのアリバイ作りに他ならないのは明白です。今回の地域を絞った説明会には参加しないことを表明します」

キャスター「石橋さん、地域には反対の声が大きいんですね」

石橋記者「はい、そのため、説明会に人ががほとんど参加しないという状況になっているんです」

石橋記者「実は30分ほど前ですが、各地区の公民館長たちがこちらを訪れ「地域への配慮が微塵も感じられないばかりか、多くの声を無視し、市民の分断をも顧みない無慈悲な姿勢」と、強く非難し、説明会参加を拒否するという抗議文を防衛局に手渡しました」

開南公民館・小林丙次館長「これまでの経過を踏まえると、とても参加できるような状況ではありませんので、地域みんなで検討した結果、参加できないということになりましたので、この旨伝えにまえりました」

沖縄は年末から年始にかけて辺野古の新基地建設も進められるものとみられています。政府は来年2月には、石垣の自衛隊基地も着工するということで、沖縄の将来を変えるような重大なことが一気に進められようとしているということです。

住民の意思を置き去りに強行されることがないように、私たちもしっかり取材していきたいと思います。