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辺野古新基地阻止を米国で訴えようと、訪米している玉城知事。最初の日程はニューヨーク大学での講演でした。その狙いとは。

講演会にはニューヨークや周辺都市から集まった県系人など140人が参加。玉城知事は「日米安保は支持する、けれど米軍基地は来ないでくれという矛盾が、日本の国民の中にあります。しかしその民主主義の矛盾が当たり前のように押し付けられるのが沖縄なのです。米国は沖縄を、日本国内の問題に閉じ込めていますが、実は沖縄のなかでも、米国の民主主義が問われているのです」と話していました。

ニューヨーク大学での講演会が実現した背景には、米国人の父とウチナーンチュの母という、玉城知事と共通点を持つ県系人研究者の熱意がありました。ニューヨーク大学で東アジアを研究する島袋まりあさん。島袋さんは「沖縄問題を世界の問題、米国の問題として提起していきましょうというのがありました」と話していました。

新基地問題の解決に向け、玉城知事が掲げる「対話」を世界に広げようとネット上での署名運動も始めています。玉城知事は「(県系人が)それだけ関心を持っていて、沖縄のために何かしたいと思っている方々が世界中にいらっしゃると思います。その世界中のみなさんのうちなーネットワークが結集すれば必ず世界のうねりになるということを信じて、私たちも積極的にかかわっていきたいと思っています」と話していました。

玉城知事は、この後ニューヨークで現地メディアの取材を受けるほか、14日以降はワシントンに移動し、安全保障の専門家や政府高官との面談を予定しています。