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与那国町議会議長選挙 押し付け合いの背景

与野党で議長職を押し付け合い、膠着状態が続く与那国町議会。88回目の議長選挙を行いましたが、やはり議長は決まりませんでした。その背景からは、別の人事問題が見えてきました。

与那国町議会では、25日も5回の議長選挙が行われましたが、何度やっても与野党の議員が同数となり、くじ引きをしても選ばれた議員が次々に辞退し、膠着状態が続いています。選挙はきょうで88回。なぜ、こうも揉めるのか、その背景にあるものは。

与党の前西原武三議員は「教育長人事の問題も尾を引いております。今まで1年半も教育長も決められなかったものですから、それが一番原因じゃないかと思っております。今まで野党の方から何回も切られている現状であります」と話しました。これに対し野党の崎元俊男議長は「この1カ月以上の混乱は教育長が原因だったということですか?ちょっとどうかなと思いますね、それは。僕らとしては(人事案が)適材適所でないということで。1年前の町長選挙の時に選挙功労で持ってきた(人で)、教育関係者じゃなくて、政治関係者を教育長に持ってくるというのがおかしいんじゃないかと」と話していました。

実は与那国町は教育長が約1年半不在となっています。是が非でも外間町長が提案した人事案を通したい与党と、これを論功行賞人事だと批判する野党の対立。議長選挙の背景にこうした確執もありました。

外間守吉・与那国町長は「教育長の人事の県に関して、両方がこういう形になっている。教育長人事がきちっとされれば、議長が誕生するのではないかというのが与党側からの大きな声だったとみています」と話していました。

延々と選挙とくじ引きを繰り返す与野党ですが、1人当たり月額19万8000円の議員報酬が支払われています。その財源は税金です。