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歴代の知事の歩みを振り返る「7人の知事」先週からシリーズでお伝えしてきましたが、きょうで最後になります。

最後は7代目の知事・翁長雄志(おなが・たけし)さんです。

7人の知事7代目 翁長雄志

翁長さん「ウチナーンチュ、ウシェテ、ナイビランドー」

7代目の県知事・翁長雄志(おなが・たけし)命を懸けて国と対峙し、県民の声や思いを全国に発信し続けました。

翁長さん「政治家としての集大成として結論を出し、覚悟を固めました」

翁長さんは4年前の県知事選を〝政治家の集大成〟と位置付け出馬、

辺野古新基地建設の阻止を掲げて選挙に挑み埋め立て承認をした現職の仲井眞知事に10万票の大差をつけて当選しました。

翁長さん「子どもたちは子どもたちなりの判断をして、自信と勇気と誇りを持って、生きて行くと信じます」

翁長県政が全国に先駆けて取り組んだ「子どもの貧困問題」、全国に比べて2倍近く高い県内の子どもの貧困率という深刻な実態が県の調査で浮き彫りになりました。

生まれ育った環境で左右されることがないようにと「基金」の設置や「子どもの未来県民会議」の立ち上げなど対策に乗り出しました。

西普天間住宅地区や北部訓練場の一部が返還された一方で辺野古の新基地建設をめぐって、県と国の法廷闘争を繰り返しながら工事が次々と進められていきます。

そうしたなか…

7人の知事7代目 翁長雄志

相次ぐアメリカ軍の事件・事故、特に衝撃が大きかったのが…

海兵隊員だった男がうるま市に住む20歳の女性を殺害し遺体を遺棄した事件。

翁長さん「心の底からあなたを守ってあげることができなくて、ごめんなさいという言葉が出てきました。政治家として知事として痛恨の極みであり、大変申し訳なく思っております」

基地があるがゆえに繰り返される悲劇…2度とあってはならないと沖縄が置かれた現状や県民の苦しみ戦後からの歴史から切々とや県民の苦しみを伝え続けました。

翁長さん「沖縄県が自ら基地は提供したことはないんだということをですね、強調しておきたいと思います。普天間飛行場もそれ以外の取りざたされる飛行場も基地も全部
戦争が終わって。私たちの思いとは全く別に全て強制接収をされたわけであります」

がんと闘いながら県知事という職をまっとうし2018年8月8日に67歳で亡くなった翁長さん、〝イデオロギーよりアイデンティティ〟という信念のもと平和への思いを貫き通しました。

7人の知事7代目 翁長雄志

翁長さん「未来を担う子や孫が、心穏やかに笑顔で暮らせる平和で誇りある豊かな沖縄を築くため全力で取り組んでいく決意をここに宣言をいたします」